ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第925話 1994年岡山電軌:無難な変貌(その2)

さて、ここからは当時の岡電車両のご紹介ですが、正直、私は興味がない車両ばかりです。7000形以降の軽快電車モドキは皆同じ様なスタイルの車両で、あまり特徴がありません。よって、広告電車コレクションです。

 

1.東山車庫7001他 (東山:1994年7月)

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この頃の岡電は、全車広告車のようでした。この際全形式をご紹介したかったのですが、3000形や一部の車両はご覧の様に留置車両の奥に突っ込まれており、撮影できませんでした。

 

2.7001 (東山:1994年7月)

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7000形(注1)は広電の軽快電車3500形よりも3カ月早い1980年4月に登場した元祖軽快電車モドキです。登場時はオリジナル塗装でしたが、バブル期に広告車となり、この当時は7001が「まんじゅう電車」になっていました。ちなみに同時期に導入された7002は後ろの「電話帳電車」になっていました。7000形は、2000形(元呉市電800形)の臓物を流用しています。

 

3.7101 (東山:1994年3月)

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7100形(注2)は1981年に導入された2次車で、1000形(元秋田市電200形)の臓物を流用して2両導入されました。ほとんど7000形と同形態ですが、側窓保護棒の省略、尾灯位置やバンパーなど細部が変更されています。7101は「道楽電車」、7102は広電でも見た様な「情報電車」になっていました。

 

4.7102 (東山:1994年3月)

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(注1)7000形の車歴

岡電7001,7002:1980年アルナ工機製(2000形機器流用)

(注2)7100形の車歴

岡電7101,7102:1981年アルナ工機製(1000形機器流用)

 

5.7201 (東山:1994年7月)

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7200形(注3)は1982年に導入された3次車で、3500形(元大分交通別大線500形)の臓物を流用して2両導入されました。7100形とほぼ同形態です。7201は「住宅電車」でしたが、7202は未確認でした。

 

6.7301 (東山:1994年7月)

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7300形(注4)は1983年に導入された4次車で、7301が2500形(元呉市電700形)、7302が2600形(元呉市電600形)の臓物を流用して2両導入されました。7100形とほぼ同形態ですが、7301は「缶コーヒー電車」、7302は「軽いタバコ電車」になっていました。

 

7.7302 (東山:1994年7月)

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(注3)7200形の車歴

岡電7201,7202:1982年アルナ工機製(3500形機器流用)

(注4)7300形の車歴

岡電7301,7302:1983年アルナ工機製(2502,2601機器流用)

今回撮影できず、画像がないのは、7400形(注5)、7500形(注6)です。この2形式はいずれも1形式1両で1984年と1985年に1両ずつ導入されましたが、形態は7300形ベースで、在来車の機器流用ではなく、完全新製の吊掛車となりました。

(注5)7400形の車歴

岡電7401:1984アルナ工機製(完全新製)

(注6)7500形の車歴

岡電7501:1985年アルナ工機製(完全新製)