この前年もそうでしたが、GW頃の立山砂防はその年の積雪量で軌道の運行がどうなるか分かりません。ましてや、運行情報など現地に行ってみないと分からないので、空振り覚悟は当然でした。しかし、この年の様に軌道の復旧作業に活躍する砂防軌道の一面は、それはそれで十分にこの軌道の魅力なのかも知れません。
1.天鳥橋復旧作業 (天鳥橋:1994年5月)
今回の立山砂防では、復旧作業のお手本を見ることができました。重機も入れないこんな山中では、やはり人海戦術ありきでした。
2.天鳥橋復旧作業 (天鳥橋:1994年5月)
この時点では、機関車が入れるのはここまででしたが、河原の仮設道路は使用できる様なので、これより奥地の復旧作業も進められていたのかも知れません。終点の水谷も、有峰方面からの林道が開通していれば、とりあえずは、この軌道に頼らなくても業務は始まっていたかも知れません。
3.天鳥橋復旧作業 (天鳥待避線:1994年5月)
しかし、それでもこの軌道の復旧作業は欠く事のできない重要な業務です。
4.天鳥橋復旧作業 (天鳥橋:1994年5月)
さて、橋桁が1本設置できたところで休憩時間の様です。休憩と言っても休憩所はなく、皆さんどうするのか?
5.天鳥橋復旧作業 (天鳥橋:1994年5月)
結局線路に座り込むしかありません。私は河原のデカい岩に腰かけて、少し早い昼食を頂きました。昼食は前日に買っておいた富山名物の鱒の寿司と昆布巻蒲鉾です。富山のお土産の様な昼食ですが、元々この日は水谷まで歩く計画だったので、非常食用に持参したものです。この日はここより奥に行くことも出来ないので、荷物を減らすために一気に食べました。
6.天鳥橋復旧作業 (天鳥退避線:1994年5月)
この資材列車を見ていると、ジオラマに登場する模型の様です。
7.立山砂防資材列車1/87模型:津川洋行製
ちなみに、これは20年程前に立山で開催されたトロッコ・サミットの写真展で頂いた津川洋行製の模型ですが、偶然同じ様な資材列車です。
8.天鳥橋復旧作業 (天鳥待避線:1994年5月)
この日は、この先に進んでも列車の撮影はできないので、戻りながら撮影することにしました。帰り道もいたるところで保線作業が行われており、臨時列車も運行されていました。帰り道の様子は改めてお伝えします。