ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第956話 1994年越後交通(長岡):復活の夢断たれる

越後交通長岡線は、旅客輸送廃止後も一部区間を貨物鉄道として残し、廃止区間の線路撤去も見合わせて、いつの日か復活を夢見ていましたが、1994年度末で残された貨物鉄道が終焉を迎えることになり、事実上復活を断念することになりました。

 

1.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)

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今回は、1994年秋の北陸地方ローカル私鉄早回りの最後に訪問した越後交通の様子です。この頃はまだ、北陸新幹線も、それ以前の北越急行も開業していない頃だったので、東京から北陸へ往復する際は、上越新幹線利用の長岡経由が主流でした。よって、越後交通の訪問はその途中下車なので楽でした。

 

2.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)

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しかし、越後交通長岡線の貨物列車は、日曜日や祝日は走らず、平日も運休することがあり、しかも運行は朝と夕方の2往復のみだったので、撮影の効率はよくありません。この時は、仕方なく長岡で前泊して早朝から西長岡に向かいました。

 

3.ED5102 (西長岡:1994年10月)

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西長岡には、いつもの車両達が留置されていました。しかし、ED5102は使用されていないのか、かなり錆びており、もう店じまいの雰囲気を感じさせました。

 

4.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)

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広い構内には、相変わらず多くのタンク車がゴロゴロしていました。状態は悪くなさそうですが、もう使用するあてはなさそうです。

 

5.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)

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使われない黒ワムは。かつての旅客ホームに集結していました。

 

6.ED5101 (来迎寺~深沢:1994年10月)

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この日は土曜日だったので、貨物が走るはずです。西長岡をサラッとのぞいて、勝手知ったるバスで深沢へ向かいました。今回の貨物撮影は、来迎寺~深沢間の橋梁周辺です。秋晴れの穏やかな日でした。まずは期待通り、貨物出迎えのED5101が汽笛と共に単機回送でやって来ました。

 

7.ED5101 (来迎寺~深沢:1994年10月)

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ED5101は、ED5102ほどではありませんが、これもかなりくたびれている様です。立派な機関車ですが、ここが廃止となればもう引き取り先はない様でした。