越後交通長岡線は、旅客輸送廃止後も一部区間を貨物鉄道として残し、廃止区間の線路撤去も見合わせて、いつの日か復活を夢見ていましたが、1994年度末で残された貨物鉄道が終焉を迎えることになり、事実上復活を断念することになりました。
1.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)
今回は、1994年秋の北陸地方ローカル私鉄早回りの最後に訪問した越後交通の様子です。この頃はまだ、北陸新幹線も、それ以前の北越急行も開業していない頃だったので、東京から北陸へ往復する際は、上越新幹線利用の長岡経由が主流でした。よって、越後交通の訪問はその途中下車なので楽でした。
2.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)
しかし、越後交通長岡線の貨物列車は、日曜日や祝日は走らず、平日も運休することがあり、しかも運行は朝と夕方の2往復のみだったので、撮影の効率はよくありません。この時は、仕方なく長岡で前泊して早朝から西長岡に向かいました。
3.ED5102 (西長岡:1994年10月)
西長岡には、いつもの車両達が留置されていました。しかし、ED5102は使用されていないのか、かなり錆びており、もう店じまいの雰囲気を感じさせました。
4.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)
広い構内には、相変わらず多くのタンク車がゴロゴロしていました。状態は悪くなさそうですが、もう使用するあてはなさそうです。
5.西長岡構内留置車両群 (西長岡:1994年10月)
使われない黒ワムは。かつての旅客ホームに集結していました。
6.ED5101 (来迎寺~深沢:1994年10月)
この日は土曜日だったので、貨物が走るはずです。西長岡をサラッとのぞいて、勝手知ったるバスで深沢へ向かいました。今回の貨物撮影は、来迎寺~深沢間の橋梁周辺です。秋晴れの穏やかな日でした。まずは期待通り、貨物出迎えのED5101が汽笛と共に単機回送でやって来ました。
7.ED5101 (来迎寺~深沢:1994年10月)
ED5101は、ED5102ほどではありませんが、これもかなりくたびれている様です。立派な機関車ですが、ここが廃止となればもう引き取り先はない様でした。