ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第969話 1995年名鉄(美濃町):岐阜の細道(その5)

名鉄美濃町線の上芥見~白金間には、列車が綺麗に撮れる鉄橋がありました。増水していなければ、河原に下りて真横から撮影できました。特に夕方は順光となり、天気の良い日は赤い車体が夕陽に映えました。

 

1.モ604 (白金~上芥見:1995年11月)

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この日は津保川の流れも穏やかで、河原に下りて撮影しました。車両長15m弱のモ600形は、余裕で真横から撮れます。

 

2.モ604 (白金~上芥見:1995年11月)

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青い鉄橋に赤い電車が一段と映えます。モ600形は真横から見るとチンチン電車ではなく、立派な鉄道車両でした。

 

3.モ600形 (白金~上芥見:1995年11月)

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ところでこの電車は軌道線車両なのになぜ車両長が15m弱の大柄なのか?車両長15mは、2両連結でも全長が30mを越えない様に、軌道法に抵触しない寸法ですが、輸送力をアップするため車体を最大限大きくした結果なのか、それとも複電圧機器を搭載するためデカくなったのか?車両長が長いため、車端を絞らねばならず、馬面になりました。

 

4.モ600形 (白金~上芥見:1995年11月)

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この橋の両端は急カーブがあるため、列車は最徐行でゆっくり鉄橋を渡ります。よって、つい連写をしてしまいました。

 

5.モ601 (白金~上芥見:1995年11月)

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200㎜のズームで撮ると、台車までしっかり撮れました。この電車は車体こそ古くありませんが、台車は旧型車のお古です。このモ601の台車は揖斐線にいたモ450形が履いていたボールドウィン製で、4個モーター車でした。

 

6.モ889+モ888 (白金~上芥見:1995年11月)

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モ880形もやって来ました。この写真は惰性で撮ったものですが、モ600形との比較が面白いです。

さて、今回の美濃町線訪問は以上ですが、”岐阜の細道”は、まだまだ奥がありました。その本命は新関から先の区間でした。しかし、なかなか出向くチャンスがなく、本命を訪問したのは、新関~美濃間の廃止がささやかれた、3年後の1998年でした。