ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第994話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野

1994年8月、西日本は猛暑に見舞われ各地で水不足となりました。まあ、私の中学、高校生時代にも水不足で、広島では学校のプールに入れないことがしばしばあり、夏場の水不足は瀬戸内地方の宿命なのかも知れません。しかし、この年の猛暑と水不足は相当なものでした。山林では自然発火で山火事が多発し、給水制限も・・・。

 

1.1052+1051+1070形2連 (円座~岡本:1994年8月)

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そんな状況下で撮影に出向いた高松も究極の水不足で、常宿にしていた安いビジネスホテルも給水制限でシャワーが使えず、宿泊代を値引いてもらいました。撮影も過酷でした。昼間の気温は38℃に達し、死にそうなほど暑かったです。汗だくでホテルに戻っても、シャワーにも入れず、エアコンだけが救いでした。

 

2.1086+1085 (岡本~挿丘:1994年8月)

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しかし、そんな状況でなぜ撮影に出向いたのか?きっと、猛暑以上に仕事でむしゃくしゃしていたからだと思います。とうとう、撮影がストレス解消になっていました。

 

3.1072+1071+1080形2連 (岡本~挿丘:1994年8月)

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さて、まずはラッシュ時の琴平線です。文句なしの快晴でしたが、朝から気温が30℃を超えていました。この日も希少な吊掛車の運行に淡い期待をして臨みましたが、吊掛車はそう簡単には現れません。

 

4.1092+1091+1070形2連 (岡本:1994年8月)

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ただでさえ暑くてイライラしているときに、またこの電車が来ると血管がブチ切れそうになりました。しかし、ここは抑えて撮影です。

 

5.1032+1031 (円座~岡本:1994年8月)

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細目の1032がやって来ました。名鉄時代はお粗末だったこの車両は当然吊掛車でしたが、高松に来てから、仲間が廃車となる頃にどういうわけかカルダン化されました。しかし、非冷房なので、窓は全開です。

 

6.1082+1081 (円座~岡本:1994年8月)

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またまた元京急の登場です。でもこの電車は冷房車なので涼しそうです。

 

7.1072+1071+1080形2連 (円座~岡本:1994年8月)

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京急の4連です。これも冷房車です。写真では暑さが伝わりませんが、この日は気温がどんどん上昇し、さらなる試練が続きました。