ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1195話 1996年近江:どうした西武の大型車?

近江鉄道と言えば、「車歴の呪縛」です。その複雑怪奇な車歴に悩まされ、気が付けば車庫以外でのまともな撮影を行ったことがありませんでした。よって、今回は彦根の車庫をパスし、元西武401系に置換えが迫る?近江オリジナル電車の、初めての沿線撮影の様子をお伝えします。

 

1.彦根構内全景 (彦根:1996年11月)

まずは構内を遠目に眺めて、山の向こうへ行きます。近江鉄道はこの山をトンネルで抜けて米原へ向かいます。

 

2.モハ222 (鳥居本:1996年11月)

とりあえず一駅だけ電車に乗って、ここは山向こうの鳥居本です。鳥居本は周辺に何もないようですが、側線を有する駅でした。すでに無人化されていましたが、かつては貨物の発着があったそうです。

この頃の近江鉄道は、閑散時間帯を主体に、小型のモハ220形が活躍していました。この電車は近江鉄道お手製と言うか、西武電車を切り継いで組み立てた、車両長わずか16mの電車です。失敗だったレールバスの代替で導入されたものです。

 

3.モハ222 (彦根鳥居本:1996年11月)

鳥居本から歩いて彦根方面に戻ります。ここは東海道新幹線と交差した少し先ですが、山に向かって結構勾配がきつく、33.3‰あります。いつも新幹線の車窓から見える場所で気になっていました、先ほど乗ったモハ222が戻ってきました。でも、この電車は、どうも近江鉄道のイメージではありません。

 

4.モハ505+クハ1505 (彦根鳥居本:1996年11月)

そして、次の列車は500系でした。この頃の近江鉄道のイメージは、やはり黄色い電車です。ところで、この電車は言わずもがなの壮絶な車歴を有する電車ですが、見た目はどうしようもないフツーの電車です。近江鉄道の電車は、多くが車歴ばかり古い電車ですが、実態はこのように面白くないフツーの電車なので、どうも撮影に気合が入りません。

 

5.モハ505+クハ1505 (彦根鳥居本:1996年11月)

この辺りは民家がなく、寂しいところです。近江鉄道米原彦根間は東海道本線と競合区間ですがこの駅間は人口希薄な一帯で、近江鉄道だけを見ると利用客はほとんどいない様です。かつては、鳥居本まで貨物が運行されていましたが、貨物輸送を廃止してからは、とても採算が取れているとは思えませんでした。

 

6.モハ506+クハ1506 (彦根鳥居本:1996年11月)

もう少し彦根方面に進むとこの駅間のサミットである延長340mの佐和山トンネルです。この場所はトンネルの彦根側です。そもそも米原彦根間の存在が不思議ですが、昔はこんなトンネルを造るほど重要な路線だったようです。