ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第673話 1992年富山地鉄:多彩な面々(その3)

今回は第587話に続く富山地鉄の、本線撮影の様子です。

以下8月の写真は、当日の朝から小口川第3発電所の資材運搬軌道を現地まで見に行った帰りに撮影したものです。その日は歩き過ぎて(前日も立山砂防の樺平まで歩いて往復)足が棒になっていましたが、変な天気にもかかわらず、寺田周辺で多彩な面々を狙いました。

 

1.モハ14771+モハ14772 (寺田~泉:1992年8月)

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 寺田駅富山地鉄の黒部方面と立山方面の分岐駅で、観光シーズンともなれば色んな列車が現れます。この写真は黒部方面ですが、雷鳥塗装の特急アルペン号がやって来ました。この列車は、立山宇奈月温泉を結ぶ観光シーズンに運転される臨時列車です。かつては名鉄から直通運転された特急北アルプス号の折返し間合を活用して運転されていた時代もありました。多客時は4連で運転されていましたが、この日は天気のせいか2連で運転されていました。

 

2.モハ14721+クハ171 (寺田~泉:1992年8月)

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 続いて新塗装の急行です。富山地鉄は普通から特急まで全ての車両が共通運用されていましたが、特急だけは特急料金が必要でした。急行は急行料金不用で、特急より停車駅がやや多めですが、特急も急行も追い越しはありません。

 

3.JR485系付属編成3連 (寺田~泉:1992年8月)

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 そして、本物の特急雷鳥号の登場です。この頃は富山地鉄とJRの仲が良かったのか、宇奈月温泉にも立山にも特急雷鳥や夜行急行リーゾート立山号などが乗り入れていました。

 

4.モハ14753+モハ14791 (寺田~稚子塚:1992年8月)

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 この写真は、立山方面ですが、愉快な凸凹2連がやって来ました。まさに多彩な面々です。

 

5.モハ14712+クハ12+モハ14753 (越中三郷~越中舟橋:1992年11月)

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 日が変わり、ここから11月です。この日も立山砂防の撮影の帰り道でした。本線を走る旧型車を見かけたので途中下車して撮ったものです。カルダン車に混ざり運輸省規格型電車の3連が孤軍奮闘していました。

 

6.モハ14752+クハ11+モハ14711 (越中三郷~荏原:1992年11月)

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 元名鉄のモハ14710形+クハ10形は、この時点で3編成残っていましたが、翌年には全廃となりました。

 

7.モハ14753 (電鉄富山:1992年11月)

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 3連の増結運用に就くモハ14753です。雷鳥塗装が結構似合います。

この頃の富山地鉄の撮影は、立山砂防撮影のついでだったので、いつも天気が悪るく綺麗な写真がありません。そうこうしているうちに旧型車はどんどん減ってしまいました。その後も富山地鉄の撮影は続きますが、旧型車の撮影はこれが最後となりました。