ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第998話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野(その5)

夕方になると帰宅ラッシュが始まるので、昼寝していた車両が動き始めます。なにが来るのかお楽しみですが、この日、仏生山にいた62と67は検査入場中なので、それ以外の車両であることは確実です。 1.870+760 (平木~白山:1994年8月) なんとなく、雑多な…

第997話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野(その4)

この日、仏生山では1035が解体中でした。1080形の増備により1991年に廃車になったものですが、3年間本線脇の側線に留置されていた車両でした。 1.67 (仏生山:1994年8月) 解体中の1035の横には67がいました。地面には解体した車体の残骸が転がっています…

第996話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野(その3)

ようやく列車の側面にも陽が差してきましたが、残念ながらもうラッシュは終わり、30分ヘッドの2連運用になってしまいました。 1.1082+1081 (一宮~円座:1994年8月) こうなると、もう京急電車しか来ないので、仏生山の車庫をのぞきに行くことにしました…

第995話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野(その2)

琴平線のラッシュはまだまだ続きます。琴平線は日中は高松築港~一宮間が15分ヘッド、一宮~琴電琴平間が30分ヘッドの運行でしたが、朝夕のラッシュ時は一宮~滝宮間も15分ヘッドでした。よって、私が撮影していた岡本辺りは列車が頻繁に通過するので、撮影…

第994話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野

1994年8月、西日本は猛暑に見舞われ各地で水不足となりました。まあ、私の中学、高校生時代にも水不足で、広島では学校のプールに入れないことがしばしばあり、夏場の水不足は瀬戸内地方の宿命なのかも知れません。しかし、この年の猛暑と水不足は相当なもの…

第993話 1994年島原:南線と普賢岳(その4)

この日は終日天気が良かったので、夕方まで撮影することにしましたが、帰りのことを考えて、午後は再び布津新田に戻りました。 1.普賢岳小噴火の火砕流 (布津新田~深江:1994年2月) 普賢岳は相変わらず不機嫌な様で、小噴火を繰り返していました。遠く…

第992話 1994年島原:南線と普賢岳(その3)

そして再びバスに乗り、次に向かったのは少し島原方向に戻って、普賢岳の横顔が望める北有馬です。ここは、海辺から少し離れた農村地帯です。 1.キハ2603 (北有馬~竜石:1994年2月) 前方に聳える普賢岳は小噴火でもあったのか、噴煙が上がっていました…

第991話 1994年島原:南線と普賢岳(その2)

島原鉄道の南線は北線と異なり険しい地形に敷設されていました。それ故に風光明媚な沿線でしたが、なかなか撮影できる場所がありません。ゆっくりロケハンしたかったのですが、路線長が長く時間もなかったので、ここでも路線バスのお世話になりました。 1.…

第990話 1994年島原:南線と普賢岳

今回は第854話の続きとなる、1994年2月の島原鉄道南線の様子です。この頃の島鉄は雲仙普賢岳の噴火で南線が分断されていました。普賢岳は最初の噴火から3年が経ち、ようやく噴火も終息の方向でしたが、それでも時々小噴火を繰り返していました。 1.キハ201…

第989話 1993年筑豊界隈:「なまずた」に会いに行く(その2)

今回も「直方市石炭記念館」の続きですが、今回は1993年の2回目の訪問の様子です。2回目の訪問理由は、1回目に記念館に入れなかったためですが、あれから4年が経ち、記念館の様子が変わっていました。 1.貝島炭鉱:コッペル32号機と鉱車ロト22 (直方市石…

第988話 1989年筑豊界隈:「なまずた」に会いに行く

当ブログの番外編などでもお伝えしましたが、私は炭鉱などで使用された小型の凸型電機に興味があり、若い頃その模型化に取り組んでいました。しかし、当時は参考となる資料がほとんどなく、数少ない情報を頼りに現地へ行き、現物の保存車などをスケッチして…

第987話 1993年野上:米騒動の秋(その2)

野上電鉄はロケーション的に秋が一番だと思います。秋と言えば、丸窓がいた頃の上田交通別所線を思い出しますが、野上電鉄も負けないくらいの彩を呈していました。 1.クハ104+モハ31 (八幡馬場~北山:1993年10月) さて、次の列車は紀伊野上で交換なので…

第986話 1993年野上:米騒動の秋

1993年10月のある日、もう遅いと思いつつ稲穂がたなびく光景を求めて野上谷へ向かいました。この日は天気が下り坂であることが分かっていましたが、天気予報では、朝は晴れるとの情報があり、とにかくイチかバチかの勝負でした。 1.モハ26+モハ25 (北山~…

号外:お金の掛からない有意義なGW!!(その2)

今年のGWは昨日で終わってしまいましたが、号外を続けます。 荒川知水資料館はいろいろとタメになるところでした。しかも入館無料!!。お金の掛からない有意義なGW!!となりました。 ところで、荒川と墨田川の関係はさておいて、荒川放水路建設に使用され…

号外:お金の掛からない有意義なGW!!

ようやくまともなGWを迎えることができましたが、東京都のコロナ感染者がいまだに1000人超えとは、困ったものです。しかしながら、待望の自粛なしGWです。「どこかに出かけなくてはならない」という、変な使命感を負いつつ、結局どこにも行かずに終わってし…

第985話 1994年富山地鉄:五月雨のGW(その2)

五月雨の富山でしたが、平野部は少し晴れてきました。この時期は田植えが終わった頃なので、どこの田圃も晴れれば鏡の様に際立ちます。しかし、いまひとつスッキリしません。 1.モハ14722+クハ172 (下段:1994年5月) 田圃の上段にある下段駅に雷鳥色の14…

第984話 1994年富山地鉄:五月雨のGW

1994年GWの立山砂防軌道の話題を第927話~第929話でお伝えしましたが、1994年は雪解けが遅く、砂防軌道はまだ水谷まで開通していませんでした。よって、砂防軌道の撮影予定が空いてしまいました。その穴埋めに富山地鉄の撮影を行いましたが、五月雨に遭い、…

第983話 1993-94年広島:広電の西鉄電車(その5)

この頃の広電は、すでに宮島線から高床車が消滅して完全にLRT化されていましたが、かつて宮島線沿線に住んでいた私にとっては、子供の頃から馴染みのある2000形や3000形がまだ残っていたので、宮島線で活躍するそれらの列車を見ると、生まれ故郷に帰って来た…