ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第987話 1993年野上:米騒動の秋(その2)

野上電鉄はロケーション的に秋が一番だと思います。秋と言えば、丸窓がいた頃の上田交通別所線を思い出しますが、野上電鉄も負けないくらいの彩を呈していました。

 

1.クハ104+モハ31 (八幡馬場~北山:1993年10月)

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さて、次の列車は紀伊野上で交換なので、すぐにやって来ますが、どうも良い撮影場所が定まりません。モタモタしていたら列車が来てしまいました。その結果が、この写真です。せっかくの2連ですが、なんとも間抜けな写真です。

 

2.クハ104+モハ31 (八幡馬場~北山:1993年10月)

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列車は北山駅に停車するので最徐行です。よって列車が見える場所まで少し走って撮ったものの、これもイマイチ。しかしながら、この光景は原田泰治さんの絵画の様な原風景の彩です。

 

3.クハ104+モハ31 (北山:1993年10月)

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3枚目の写真は北山駅に停車中ですが、どうしても稲穂を入れて撮りたかったので、列車に近寄らずこんな写真です。

 

4.モハ26+モハ25 (八幡馬場~北山:1993年10月)

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次の列車は少し場所を考えて撮りましたが、なにやら天気が急変の兆しです。辛うじて列車には陽が差していますが、空を見るともうそこまで暗雲が忍び寄って来ました。そう言えば、この日の天気は下り坂で、晴れているのは朝のうちだけ・・・恐るべし天気予報!

 

5.モハ26+モハ25 (八幡馬場~北山:1993年10月)

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ギリギリ陽差しのあるうちに撮影できましたが、もうこの列車がラストチャンスでした。

 

6.モハ25+モハ26 (北山~八幡馬場:1993年10月)

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これで野上の秋は見納めです。とりあえず、3枚連写して早々に撤収です。この後は嵐の様な天気になり、この2連の折返しはとても撮影できる状況ではありませんでした。次回の撮影はもう年明けの真冬でした。