ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第656話 1994年一畑:黄砂舞う春の日

1994年は仕事の関係で広島に滞在していたため休日を利用して西日本のローカル私鉄を彷徨していました。この年、3月末で野上電鉄がなくなると、琴電や一畑電鉄に出向く回数が増えました。今回は4月のある土曜日に広島からバスに乗り一畑電鉄を訪問した話題で…

第655話 1992年京福(越前):元気だった頃(その6)

今回は京福電鉄福井支社の盲腸線だった永平寺線です。 永平寺線は元々永平寺鉄道と言う、北陸本線の金津から永平寺までの私鉄でしたが、合併により京福電鉄の一員となりました。しかし、モーターリゼーションの影響で金津~東古市間が1969年の廃止され、なぜ…

第654話 1992年京福(越前):元気だった頃(その5)

京福越前本線の2日目も秋晴れの穏やかな日でした。これまでほとんど足が向かなかった京福電鉄福井支社ですが、2日間の撮影を計画したのは路線が長かったからです。予定では、初日は勝間方面、2日目は三国方面のはずでしたが、初日の勝山方面は疲労と時間切れ…

第653話 1992年京福(越前):元気だった頃(その4)

京福電鉄福井支社は、路線短縮されたとは言え全線を撮影するのは1日では厳しいです。特に沿線を歩いてロケハンしながらの撮影では、4,5日かかります。 この日は勝山~東古市間で撮影を行いましたが、この翌日も撮影が続きます。 1.モハ2202 (光明寺~下…

第652話 1992年京福(越前):元気だった頃(その3)

京福電鉄福井支社はかつては95kmにもおよぶ路線長がありました。しかし、モーターリゼーションにより、昭和40年代までに路線短縮を行い、その後も厳しい業況が続きました。何度も路線廃止や非電化などが模索されていましたが、結局は度重なる事故の末、2001…

第651話 1992年京福(越前):元気だった頃(その2)

今回は越前竹原から発坂へ向けて歩きながらの撮影です。 撮影する車両は元阪神電車ばかりで全く面白くありませんが、まあハイキングに来たと思えば腹も立ちません。 1.モハ2114 (越前竹原~小舟渡:1992年11月) 越前竹原付近は線路沿いに民家が続きます…

第650話 1992年京福(越前):元気だった頃

1992年当時の京福電鉄福井支社の車両は、ほとんどが元阪神のジェットカーでした。その他の車両は元南海11001系とわずかに3両の自社オリジナルであるモハ251形が在籍するだけでした。 よって、車両的に興味が湧かず足が向かなかったわけですが、前回訪問の198…

第649話 1993-94年広島:市内線の旧型オリジナル車両(その4)

今回は広電オリジナルの市内線旧型車両では最年少の350形の話題です。 この車両については第387話でもお伝えしていますが、元は850形という宮島線直通車として、1958年にナニワ工機で3両製造された間接非自動制御の車両でした。 1.351 (原爆ドーム前~本…

第648話 1993-94年広島:市内線の旧型オリジナル車両(その3)

広電は路面電車博物館と言われるほど、各地の中古路面電車を多数保有していました。この頃は自社発注のオリジナル車両よりも転入車の方が多く、各地の中古車は話題性もあったことから、逆にオリジナル車両が目立たぬ存在でした。特に、500形、550形、350形は…

第647話 1993-94年広島:市内線の旧型オリジナル車両(その2)

さて、もう少し650形が続きます。650形の運用は他の車両と共通運用でした。よって、毎日4両のどれかが、どこかの系統で走っていたので、撮影の空振りを食らうことはまずありませんでした。主に1系統と3系統で走る機会が多く、これらの系統の沿線で待っていれ…

第646話 1993-94年広島:市内線の旧型オリジナル車両

また広電シリーズの到来です。 以前お伝えしましたが、この頃私は仕事の関係で広島に入り浸りだったので、暇があると広電の車両を撮っていました。その撮影枚数は膨大でデータ化するのも嫌になってしまうほどです。今回はその中から当時の市内線車両のうち、…

第645話 1990年関東(常総):元機械式気動車亡き後

あれだけ惜しげなく通った水海道でしたが、元国鉄キハ35系が乱入し、百戦錬磨の元機械式気動車や都落ちしてきた優等車両の成れの果てが一掃されてしまうと、もうどうでも良くなってしまいました。しかし、まだ完全に見切りを付けることはできませんでした。…

第644話 1992年福井:前近代的LRTの頃(その3)

1992年11月の福井鉄道訪問は、天気が良かったのですが、少しだけの訪問となりました。 なぜなら京福越前本線を先に訪問したためです。いつもは、福井鉄道優先でしたが、たまには京福越前本線もしっかり見ておこうと思い、夕方になってしまいました。 1.モ…

第643話 1992年福井:前近代的LRTの頃(その2)

福井鉄道は旧型車の砦となっていましたが、実態は鉄道線の車両が軌道区間に乗り入れるいわゆるLRTでした。しかし現在のLRTとは全くと言っていいほど異なり、純然たる鉄道車両の面々で、平成になってからも前近代的な形態が続いていました。要は、LRTに適した…

第642話 1992年福井:前近代的LRTの頃

1992年は北陸方面によく出向きました。目的は立山砂防でしたが、そのついでに北陸地方のローカル私鉄早回りも行い、毎度の如く早回りの最後は福井でした。福井鉄道には1985年から訪問を続けていました。最初の頃は惰性で立ち寄る程度でしたが、他の路線が旧…

第641話 1991年茨城交通:坊主頭!現る

1991年のGWに3年ぶりの茨城交通を訪問しました。 1990年代になるとどこの鉄道も古い車両の淘汰に拍車がかかり、私はにわかに忙しくなりました。しかしその反面、古い車両が少ない鉄道には足が向かず、気が付けば茨城交通などは、3年も訪問せずじまいでした。…

第640話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道(その6)

この日は念願の小口川資材運搬軌道の全容を確認することができました。しかし、ゲテモノロコは走っておらず、作業現場もお休みの様でした。残念ですが仕方ありません。 1.撮影場所詳細(引用:国土地理院1/25000地形図「小見」昭和52年発行) さて、今回は…

第639話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道(その5)

1992年当時、この軌道の存在意義が如何ほどのものか、よくわかりませんでした。当時はすでに第2発電所から先の林道が完成しており、索道の位置を変えて、その林道から第3発電所まで直接結べば、軌道は不要になるのではないのか。しかし、この軌道が残された…

第638話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道(その4)

私がこの軌道を地形図で見つけたのは昭和54年発行の国土地理院の地形図でしたが、1992年当時、国土地理院の地形図から小口川資材運搬軌道の標記がなくなっていました。軌道はまだ存在しているのにどうして軌道の標記が消されたのか?そもそも地形図に記載さ…

第637話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道(その3)

ゲテモノロコの存在を期待して、軌道区間を夢中になって歩きましたが、何の音沙汰もありません。ちょっと不安になって来ました。 1.撮影場所詳細(引用:国土地理院1/25000地形図「小見」昭和52年発行) 事前情報では、軌道の途中に機関車の留置線があると…

第636話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道(その2)

今回のリベンジは、非常に無謀でしたが、軌道が確実に残っている確証がありました。 それは、1992年に神保町の本屋で購入した「EP-anthology」という同人誌によるものですが、まだネット社会となる前の、情報が乏しかった時代の貴重な資料でした。この同人誌…

第635話 1992年小口川:名もない天空の資材運搬軌道

私のトロッコ趣味のバイブルである「知られざるナローたち」に、得体の知れないトラック改造のゲテモノロコの写真が掲載されていました。しかし、場所などの情報は一切非公開だったので、余計に好奇心がくすぐられ、国土地理院の全国の地形図をシラミ潰しに…

第634話 1992年近鉄(北勢):レンゲ草の花咲く頃(その3)

再びレンゲ草の花を求めて、穴太に向かいました。穴太付近は桑名の近郊なので住宅街ですが、北勢線は住宅街を外れて田園地帯を通っているため、比較的撮影し易かったです。 1.ク223+モ224+ク221+モ222 (穴太~七和:1992年5月) 穴太の辺りも麦畑が広がってい…

第633話 1992年近鉄(北勢):レンゲ草の花咲く頃(その2)

この頃、私は結構な頻度で北勢線を訪れていました。その理由は、風の便りで220系が間もなく引退するとの噂を耳にしたからです。しかし、220系はいつも走っているとは限りません。何度も空振りを食らいましたが、この日は220系が終日走っていました。ところで…

第632話 1992年近鉄(北勢):レンゲ草の花咲く頃

1992年のGWは、元モニの220系を求めて北勢線に出向きました。 GW頃の北勢線沿線は、ちょうど田植え前で、田圃一面にレンゲ草の花が満開でした。 1.モ222+ク221+モ224+ク223 (七和~穴太:1992年5月) 北勢線の沿線には駅名にもなっている蓮花寺があります。そ…

第631話 1989年鹿島:刺客現る!!(その4)

鹿島鉄道の初冬はなんとも良い雰囲気でした。その後も鹿島鉄道にはよく撮影に出向きましたが、車両撮影もさることながら、四季折々の沿線景色が楽しみでした。 1.キハ431 (八木蒔~桃浦:1989年12月) たまには、気取った撮影をしてみたくなるものです。…

第630話 1989年鹿島:刺客現る!!(その3)

この年は、関東鉄道常総線の雑多な旧型気動車達が一斉淘汰された年でした。廃止後の筑波鉄道に保管されていた気動車達もとうとう解体されてしまい、気になるのは鹿島鉄道の旧型気動車の動向です。鹿島鉄道には、この年の6月に新車が投入され、8月に様子を伺…

第629話 1989年鹿島:刺客現る!!(その2)

さて、新車が投入されたので、早いうちに旧型車の記録を残さねばなりません。石岡機関区の次は早速沿線撮影です。 1.キハ432 (玉造町~浜:1989年8月) この日は新車のKR502が運用されていましたが、新車は石岡~玉里間の小運転専属だったので、新車の来…

第628話 1989年鹿島:刺客現る!!

東京オリンピックは昨日で終わりましたが、ずっと家にこもってテレビを見ていたせいか、東京でオリンピックが開催されたという実感がありません。ところで今日も休日なんですね!。古いカレンダーを鵜呑みにしていたので、つい最近まで出勤日と思い込んでい…

第627話 1992年北陸(石川):ブサイク達のその後(その3)

さて、浅野川線の次は石川線です。 すでに石川線には東急7000系が導入されており、北陸鉄道7000系として運用されていました。しかし、今回は7000系の写真は1枚もありません。石川線訪問の目的は、7000系導入後の旧型車の動向確認でした。 1.モハ3751 (鶴…