ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第817話 1993-94年広島:広電の神戸市電(その4)

広電1150形の続きです。神戸時代に残念な過去を持つ1150形ですが、その足跡を少しだけ顧みたいと思います。 1.1151 (原爆ドーム前~紙屋町:1994年5月) そもそも1150形は新製当初、次世代の路面電車を担う期待の新車として、登場しました。いわゆる、神…

第816話 1993-94年広島:広電の神戸市電(その3)

今回は、1100形に続き1150形です。 前述のとおり、広電における1150形はほとんど1100形と見分けがつかないほど、同じ電車と化していました。しかし、私が思うに、神戸時代の1150形は、国内の路面電車史上最も残念な電車です。すでに何度か報じてきましたが、…

第815話 1993-94年広島:広電の神戸市電(その2)

この頃の元神戸市電は、広電で一番古い570形に廃車が出ていましたが、1100形と1150形は全車健在でした。いずれの車両も冷房化されており、主力的存在でしたが、新車の700形、800形の増備で、570形や元大阪市交の750形がずいぶん減ってしまい、1100形、1150形…

第814話 1993-94年広島:広電の神戸市電

今回は、広電で活躍した元神戸市電の話題です。 広電では、市内線用として1965年より路線縮小で余剰車が発生した大阪市電から36両もの電車を譲受し、戦前からの小型単車を一挙に淘汰しましたが、その第2弾として1971年より路線廃止となる神戸市電から29両も…

第813話 1988年新日鉄釜石:「奥の細道」の奥

1988年の盆休みに岩手開発鉄道に出向きました。 その時の様子は、第251話~第255話でお伝えした通り、当時の岩手開発鉄道はまだ旅客営業も行っていましたが、1日にたった5往復しか走っておらず、その5往復の列車撮影のためだけに、わざわざ遠い三陸まで行く…

第812話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い(その3)

初代ズームカーの撮影は、いつも紀伊清水付近でした。その頃私は泉北に住んでいたので、わざわざそんな遠くまで行かなくても、狭山付近でいくらでも撮影できる場所はありましたが、どうも複線区間は架線柱が邪魔で、片持ち架線柱のある橋本以遠はスッキリし…

第811話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い(その2)

前回から突然南海電車の初代ズームカーの話題になってしまいましたが、私にとって南海電車は本当に縁のない電車でした。しかも関西の大手私鉄では非常に地味な存在で、他社が話題性ある新車を登場させるなか、どうも土俵に乗っかれない感じでした。 そのイメ…

第810話 1995年南海(高野):初代ズームカーとの出会い

今回はローカル線とは全く無関係な話題です。正直パスしようか、それとも番外編にまわそうか悩みましたが、そろそろ古い車両のネタがなくなって来たので、この様な初期のカルダン車の話題も上げることにしました。ご了承願います。そんなわけで、今回は関西…

第809話 1992年JR(鶴見):工場地帯の幻想(その2)

今回は1992年10月の鶴見線モハ12形の様子をお伝えします。この10月には2回鶴見線に出向きました。いずれも午後からなのでクモハ12形の撮影はほんの少しだけでしたが、これが鶴見線でクモハ12形を撮影した最後となりました。 1.クモハ12053 (浅野:1992年1…

第808話 1991年JR(鶴見):工場地帯の幻想

古い電車を求めて、あちこち出歩いていると、つい近場のことを忘れてしまいがちですが、久々に禁断の路線バスに乗り、鶴見線のクモハ12形に会いに行きました。 1.クモハ12053 (武蔵白石~大川:1991年12月) この日は鶴見線の夕景を狙って、15時頃から安…

第807話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その5)

東京に住んでいると、なかなか高松へ出向くのは大変です。交通費も掛かりますし、GW、盆、年末年始くらいしかまとまった休みも取れないので、どうしても同じような時期に偏ってしまいます。しかし、仕事の恩恵と言うべきか、前述の通り、この年は普段では出…

第806話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その4)

この頃は仕事の関係で、広島でホテル住まいをしていました。よって、休日は広島を脱出して西日本をフラフラ彷徨していました。そして、気が付けばいつもここに来ていました。 1.315+30形2連 (西前田~水田:1994年7月) さて、志度線を諦めて長尾線に来た…

第805話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その3)

琴電の長尾線と志度線の分離は、瓦町の駅ビル化に伴うものでした。どんな駅になるのかわかりませんでしたが、駅ビルと言うことは、もう線路を横断して乗り換えるような古典的な駅ではなさそうです。と、言うことは、もう露天で列車の撮影もできなくなるのか…

第804話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近(その2)

ところで、今回の琴電訪問では大きな変化がありました。 それは瓦町折返しだった長尾線の列車が高松築港まで直通するなど、運行形態が変わっていました。これは、瓦町駅の改良工事が始まったことによるもので、この訪問の2週間前から実施されたばかりでした…

第803話 1994年高松琴平:こだわりの西前田付近

第766話~第768話では、琴電琴平線の吊掛車を追って、ラッシュ時の様子をお伝えしましたが、今回はその続きで、その日の夕方の長尾線の様子をお伝えします。 この日は土曜日で仕事は休みでしたが、出張中の休みだったため、普段着を持ち合わせておらず、午前…

第802話 1993年新潟臨海(太郎代):まだ生きていた頃

第393話、第394話では、新潟臨海鉄道のタイトルで1988年当時の東新潟港にあった臨港線の様子をお伝えしましたが、今回は新潟東港にあった本家の太郎代線をお伝えします。こちらの本家は、白新線黒山から新潟東港の太郎代に至る全長5.4kmで、1970年開業の新し…

第801話 番外編:国産LRV黎明期のよもやま話(その2)

今回は、国産初のLRVとなった熊本市交9700形の仕様について、それまでの日本製の電車にはない発想をいくつか顧みたいと思います。少し硬い話しになりますが、お付き合い願います。 まず私が驚いたのは、この電車には、いわゆる空制品と言うものがありません…

第800話 番外編:国産LRV黎明期のよもやま話

「光陰矢の如し」とは言いますが、日が経つのは非常に早く、もう第800話です。 現在当ブログは1990年代中盤あたりのローカル線の様子をお伝えしていますが、そろそろ古い車両が減ってきました。すでに新しい車両も含めて何とか持ちこたえていますが、この先…

第799話 1991年越後交通(長岡):営業していました

1991年5月、新潟交通を訪問したついでに、越後交通長岡線はどうなっているか、のぞきに行きました。 以前にもお伝えしましたが、新潟交通の燕と越後交通長岡線の西長岡は、それほど離れておらず、高速バスを使えば以外にも便利であることを知っていたので、…

第798話 1990年別府:面影を求めて(その3)

この日は、別府鉄道以外にも元高砂線の沿線も散策しましたが、締めは播磨郷土資料館に保存された車両の見学です。 1.DC302(保存車)+ハフ5(保存車) (播磨郷土資料館:1990年2月) しかし、播磨郷土資料館の場所がわからず、山陽電鉄別府駅から適当に歩…

第797話 1990年別府:面影を求めて(その2)

さて、ここから別府鉄道ネタに入ります。 当時、別府鉄道の野口線跡は既に遊歩道に整備されていました。もう線路敷の面影もなく、歩いていても面白くも何とも感じませんでしたが、沿線にわずかな保存車両が点在していました。 1.キハ101(保存車) (別府…

第796話 1990年別府:面影を求めて

別府鉄道が廃止されてから今年で38年が経ちました。現在その沿線はどうなっているのかさっぱりわかりませんが、廃止から6年後の1990年に、その面影を求めて別府に向かいました。 1.別府鉄道沿線地形図(引用:国土地理院1/50000地形図 「高砂」昭和55年発…

第795話 1992年近鉄(北勢):ナローゲージの春(その4)

新緑が眩しい五月晴れとなりました。楚原を過ぎて眼鏡橋まで歩いてきました。ここは雄大な鈴鹿の山脈を背景に撮影できる場所です。見通しの良い築堤なので、現在でも撮影ポイントとしては申し分ありません。しかし、この頃は最寄りに上笠田という駅がありま…

第794話 1992年近鉄(北勢):ナローゲージの春(その3)

神出鬼没な220系の撮影は毎回が賭けでした。しかし、晩年は4連化されて結構運用されていました。特に朝のラッシュ時は欠かせない存在でした。よって狙い目は朝でした。 1.ク223+モ224+ク221+モ222 (長宮~東大泉:1992年5月) この場所は、まだ木製の架線柱が…

第793話 1992年近鉄(北勢):ナローゲージの春(その2)

この日は、朝から三岐鉄道、近鉄内部・八王子線を回って、近鉄北勢線に出向いたのはもう夕方でした。北勢線の撮影は翌日の予定だったので、撮影ポイントを確認するため、阿下喜まで1往復乗車するだけのつもりでしたが、どうやら220系が走っている様なので、…

第792話 1992年近鉄(内部・八王子):ナローゲージの春

1992年5月のGWは、中京地区のローカル私鉄早回りをしました。その初日は朝から三岐鉄道を訪問し、その後、北勢線に行く予定でしたが、予定を変更してちょっとだけ内部・八王子線をのぞきに行きました。 1.ク162+サ122+モ262,ク115 (内部:1992年5月) 内部・…

第791話 1993年名鉄(揖斐):平成の大正ロマン(その5)

黒野駅は、揖斐線の要衝でした。列車の運用は、黒野を境界に、忠節、岐阜市内方面と本揖斐方面、そして谷汲線が分岐しており、ここに検車場もありました。 1.モ770形,モ514 (黒野:1993年8月) 当時の最新車と長老のツーショットです。 モ770形とモ510形…

第790話 1993年名鉄(揖斐):平成の大正ロマン(その4)

単行のモ750形が現れました。そろそろラッシュも終わりです。 閑散時間帯になると揖斐線の運用列車は黒野~岐阜市内直通の急行と、美濃北方~忠節間の各停が、それぞれ30分間隔のネットダイヤとなります。 1.モ758 (政田~下方:1993年8月) モ750形は、…

第789話 1993年名鉄(揖斐):平成の大正ロマン(その3)

この日は早朝から伊自良川橋梁で一通りの列車を撮影したので、撮影場所を移動しようと歩き始めた時、振り向くとモ510形の2連がやって来ました。危うく撮り逃すところでしたが、慌ててカメラを取り出して何とか間に合いました。 1.モ512+モ513 (旦ノ島~尻…

第788話 1993年名鉄(揖斐):平成の大正ロマン(その2)

大正や昭和初期生まれの車両が次々とやって来ます。しかし、これらの車両は鉄道線内専用なので、ほとんどのお客さんは、忠節で市内電車に乗り換えなければなりません。そういえば、市内線直通車のモ770形がその後現れません。 1.モ759+ク2323 (旦ノ島~尻…