ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1205話 1995年阪急(嵐山):嵐山という姨捨山(その3)

阪急嵐山線での2800系定期運用は1995年8月16日で終了となりました。その後はイベントのサヨナラ運転で10月が最後だったようで、神戸線宝塚線も走ったそうです。私はイベントが好きではないので、2800系の最後を見に行きませんでしたが、どうせなら、京都線特急のスジで、往年の走りっぷりを再現して頂きたかったのですが・・・。

 

1.2815+2865+2805+2855 (桂:1995年8月)

今回は、まもなく運用離脱する2800系の最晩年をお伝えしていますが、そう言えば、京都線特急時代の2扉クロスシートの2800系を大昔に撮影した記憶があるのですが、そのネガもプリントも見当たりません。たしか十三で撮影しました。もし、ネガでも見つかれば今回のブログにアップして、2800系の2扉と3扉の比較ができたのですが、見つからず間に合いませんでした。

 

2.2815+2865+2805+2855 (松尾:1995年8月)

しかし、私の下手くそな画像がなくても2800系は超有名なので、ネットで検索頂ければ2扉時代の2800系の優雅さは一目瞭然です。

 

3.2303+2353+2304+2354 (桂:1995年8月)

嵐山線車両の形式撮影は、やはり桂が妥当でしょう。まずは、2300系です。この頃の阪急電車2200系以来の前妻に合わせて、行き先と種別表示をオデコに追加し、尾灯と標識灯を腰部に設置する改造を既存車にも展開していましたが、嵐山線の2300系はまだ未改造で、古き良き行き先表示板が付いていました。このスタイルも、もう3世代前の昔の阪急電車になってしまいました。

 

4.2815+2865+2805+2855 (桂:1995年8月)

そして、2800系も同様に古い阪急スタイルのままでした。さよならのマークが往年の京都線特急マークの様にも見えます。しかし、2800系はやはりダブルの特急マークです。

 

5.2815+2865+2805+2855 (桂:1995年8月)

阪急2800系の車歴(1995年当時嵐山線)>

・阪急2801+2851:1964年ナニワ工機製(1995年11月1日廃車)

・阪急2811+2861:1964年ナニワ工機製(1995年11月1日廃車)

・阪急2805+2855:1965年ナニワ工機製(1995年11月1日廃車)

・阪急2815+2865:1965年ナニワ工機製(1995年11月1日廃車)

2800系は1964年から1966年にかけて京都線に特急用として5連7編成が投入されました。その後、1966年に6連化、1968年に7連化、1971年に8連化されましたが、1975年から6300系に置き換えが始まり、1976年~1978年に3扉ロングシート化されました。

 

6.2815+2865+2805+2855 (桂:1995年8月)

大手私鉄には興味がない私ですが、かつて神戸線沿線に住んでいたので、阪急電車には思い入れがありました。特に2800系は神戸線利用者にとっては、羨ましい限りの車両でした。後継車の6300系も素晴らしい車両ですが、今一度、高度経済成長期の名車2800系を思い出しましょう。