ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

第1113話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車(その4)

客車列車の来ない花見輸送は拍子抜けでした。これから先、機関車だけではなく気動車もいつ壊れるかわかりません。 ・・・が、しかし、とうとう津軽鉄道にも新車の話しが・・・。 1.キハ22027+キハ22028 (嘉瀬~金木:1995年5月) 津軽鉄道の気動車は昭和3…

第1112話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車(その3)

天気が悪いと、津軽鉄道の車両はどうしてもくすんでしまいます。これは塗色のせいでしょうが、加えて煤けた車両は津軽の、冬の暗いイメージを連想してしまい、なぜか侘しさをそそります。 1.キハ22029,キハ22028 (金木:1995年5月) ここは金木駅です。…

第1111話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車(その2)

この日の撮影は、久々に学生時代にバイトで知合った旧型車同好の友人と青森周辺の私鉄を早回りしている最中でした。津軽に来る前は南部縦貫を訪問しましたが、だんだん天気が悪くなり、津軽では雨・・・。 1.キハ24023 (芦野公園:1995年5月) この日は午…

第1110話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車

久々の津軽鉄道です。前回の訪問は1989年のGWでした。その時の様子は第376話 ~第378話をご覧下さい。今回は1995年のGWですが、前回から6年のブランクがあり、その間の津軽鉄道は元国鉄キハ11形だったキハ24025,24026が廃車となり、代わってJR東からキハ22…

第1109話 1995年片上:廃止から4年目の再会(その3)

今回は7か月後に再訪問した備前片上の様子です。夏なので雑草が生い茂っていますが、留置車両は変わらずです。 1.キハ802 (備前片上:1995年8月) キハ802は、前面のガラスが割られていました。もうこうなって来るとスクラップモードです。素晴らしい車両…

第1108話 1995年片上:廃止から4年目の再会(その2)

この年の1月に備前片上に保管されていた車両を見に行きましたが、こんどは同年8月に柵原の様子を見に行きました。この頃は、片上鉄道の代替バスが、片上鉄道とほぼ同じルートで運行されていました。よって、和気から柵原へバスで移動しました。 1.元片上鉄…

第1107話 1995年片上:廃止から4年目の再会

片上鉄道が廃止されてから今年で32年が経ちました。この片上鉄道の廃止が、山陽路に展開したローカル非電化私鉄の実質的な終焉でしたが、今となっては、もう片上鉄道が存在していたことすら忘れ去られてしまった感じです。 さて、廃止から4年目のある日、片…

第1106話 1993年小湊:どうにも変わらぬ面々!(その3)

小湊鉄道の続きです。この日は上総鶴舞付近で走行列車の撮影を行いましたが、梅雨時で天気もはっきりせず、だんだん蒸し暑くなってきたので、撮影場所の移動はやめて、もう少しこのあたりで撮影を続けることにしました。 1.キハ200形2連 (上総鶴舞:1993…

第1105話 1993年小湊:どうにも変わらぬ面々!(その2)

この日、どこで撮影するか決めていませんでした。終点まで乗ってしまうと結構運賃が高いので、とりあえず毎度の上総鶴舞で下車しました。上総鶴舞まで来ると里山を感じる、小湊鉄道らしい風景が展開しますが、難点は列車本数が少ないことです。 1.キハ200…

第1104話 1993年小湊:どうにも変わらぬ面々!

1993年と言えば、関東鉄道常総線にキハ2100形が導入された年でした。いよいよ常総線も中古車体質から脱却となったわけですが、これが少しはご近所に刺激を与えたのではないかと、梅雨空の小湊鉄道を訪問しました。 1.キハ200形 (五井機関区:1993年6月) …

第1103話 番外編:ナローのキットにはまった頃(その4)

なぜかオレンジカンパニーのナローキットにはまってしまいましたが、その理由は、やはり1/80のスケールにあったものと思います。ここで、他の模型を交えてスケール感覚を確認してみたいと思います。 1.オレンジカンパニー(1/80)とモデル8(1/87) 私が既製…

第1102話 番外編:ナローのキットにはまった頃(その3)

さて、天賞堂エバーグリーンショップでまとめ買いしたオレンジカンパニーの九十九里シリーズですが、これで既成キットの1/80ナローが一挙に3両増備されました。それまで私はスクラッチビルド志向でしたが、1/80ナローの製品に対して最も動揺した頃でした。 …

第1101話 番外編:ナローのキットにはまった頃(その2)

そして、オレンジカンパニーから九十九里鉄道の丸山単端が、拘りの1/80キットで発売されました。正直、丸山単端ならプラ板でも作れると思い、標記だけ買うつもりでしたが、これもお試しでキットを買ってしまいました。 1.オレンジカンパニーの九十九里鉄道…

第1100話 番外編:ナローのキットにはまった頃

半年ほど前に、当ブログは第1000話を過ぎましたが、どこまで続くのか?。 今回は第1100話の節目です。ローカル線ネタはそろそろ先が見えて来ましたが、番外編ネタはローカル線に拘らなければいろいろあります。今回はどうするか思案した結果、久々に鉄道模型…

第1099話 1996年近江:避けて通れない車歴の呪縛(その5)

今回は再び近江鉄道の電車の話題に戻ります。この頃は1系などのいわゆる近江形湘南電車の置き換えのため、西武鉄道から401系が大量に運び込まれていました。すでに車両の改造も着手されて彦根構内には改造が完了した車両や改造中の車両も見られました。 1.…

第1098話 1996年近江:避けて通れない車歴の呪縛(その4)

近江鉄道と言えば、古典電機の博物館として有名でしたが、現役を退いた機関車達はしばらく意味不明な保管期間を経て、自社のミュージアムに落ち着きました。これで一安心と思っていましたが、世の中そんなに甘くはありません。本業の経営が傾くと真っ先に槍…

第1097話 1996年近江:避けて通れない車歴の呪縛(その3)

彦根の構内には、失業した電気機関車が大量に留置されていましたが、電車と違い、ほとんどが車籍を有していました。もう貨物輸送もないのに、どうして廃車にしないのか?この頃はまだ、ミュージアムの計画もなく、ただ留置されているだけでした。 1.ED144 …