ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1112話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車(その3)

天気が悪いと、津軽鉄道の車両はどうしてもくすんでしまいます。これは塗色のせいでしょうが、加えて煤けた車両は津軽の、冬の暗いイメージを連想してしまい、なぜか侘しさをそそります。

 

1.キハ22029,キハ22028 (金木:1995年5月)

ここは金木駅です。金木では列車交換が行われます。交換列車はどちらもキハ22形です。塗装はさておき、少し前の国鉄ローカル線そのものです。1988年のGWにもここで列車交換を撮影しましたが、その当時と比べて車両は微妙に変わり、花見客もずいぶん減ったような気がします。ちなみに、1988年GWの華やかな頃の様子は、第112話~第117話をご覧下さい。

 

2.キハ24023 (嘉瀬~金木:1995年5月)

津軽鉄道オリジナルのキハ24000系は、キハ22形に似ていますが、国鉄キハ21形がベースです。キハ22形とはほぼ同年代の車両ですが、ドア配置が異なり、デッキもありません。

 

3.キハ22028 (嘉瀬~金木:1995年5月)

キハ22形は3両共ワンマン化されていました。これは津軽鉄道移籍後に改造されたものですが、オリジナルのキハ24000形は非ワンマン車なので日中の主力はキハ22形でした。

 

4.キハ22027+キハ22028 (嘉瀬~金木:1995年5月)

キハ22形の2連です。そろそろ花見輸送が始まりました。先頭のキハ22027はまだ汚れておらず、塗装も綺麗ですが、どうにも暗いイメージです。

 

5.キハ24022+キハ24021+オハ462 (嘉瀬:1995年5月)

ここは嘉瀬駅です。3連がやって来ましたが、最後尾はなんと客車です。津軽鉄道には時々DT編成が走ると聞いていましたが、どうやらこの日も客車列車が走らないようで、この列車は客車列車の代走です。やはり機関車が不調なのか?

 

6.オハ462+キハ24021+キハ24022 (嘉瀬:1995年5月)

せっかく楽しみにしていた花見輸送の客車列車でしたが残念です。それにしても最後部のオハ462の塗装はどういうことなのか。地味?が売りの津軽鉄道のはずが・・・。