ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

号外2042.04.29:唯一であるが故の悩み(その2)

スカイレールに乗って山上のみどり中央を目指しました。他に誰も乗っていなかったので、ここぞとばかりに軌道を主体に車窓風景を撮影しましたが、足がふらついてうまく撮れません。車体が揺れていたのか?いやいや、二日酔いでした。前日は中学時代の同窓会だったので、つい飲み過ぎてしまいました。そして、この日のスカイレール訪問は、朝起きて突然決行したものでした。

 

1.スカイレール車窓風景 (みどり中街:2023年8月)

さて、車窓撮影ですが、この写真は、みどり中街に進入するとこです、頭上の走行桁下面には、駅に近づくと弁当箱に様なモノが張り付いていますが、これがリニアモーターの駆動装置です。リニアモータ区間はロープ牽引ではなくなります。駅には対向車が見えています。両終端駅を同時発車して、中間点であるこの駅ですれ違いますが、微妙にすれ違いがズレているのは、索道の「つるべ運転」ではない証しです。

 

2.スカイレール車窓風景 (みどり中街~みどり中央:2023年8月)

みどり中街から先は、しばらく平坦区間となります。軌道は住宅地の斜面を利用して敷設されています。廃止後、これらの構造物は撤去されてしまうのか?。ふと、最近まで廃止後も軌道が放置されていた桃花台新交通のことを思い出します。

 

3.スカイレール車窓風景 (みどり中街~みどり中央:2023年8月)

更に進むと、再び急勾配区間で入ります。前方のピアを見るとかなり高い場所を通っています。こんなところで停まってしまったら大変です。

 

4.スカイレール車窓風景 (みどり中街~みどり中央:2023年8月)

そして、勾配を登り切ると所要時間5分でみどり中央です。あっという間ですが、歩いて上るとどのくらい時間が掛かるのか?。ちなみに、軌道の下は公園になっており、この坂を下って行けば短絡して、みどり口駅(瀬野駅)まで歩いて行ける様です。

 

5.スカイレールのバックヤード (みどり中央:2023年8月)

みどり中央駅の奥には、車両保守のバックヤードがあります。写真の左の車両は到着ホームから乗車ホームに移動中です。右奥の車両はオフラインの予備車です。

 

6.みどり駅と車両 (みどり中央:2023年8月)

みどり中央駅の全景です。ちょうど駅を出発する車両が写っています。この立派な駅も廃止後はどうなるのか?。私などは、「スカイレールの廃止=もったいない」といった短絡的な考え方しかできませんが、更新時期を迎えて、積もった赤字やこの先の経費や収益性を考えると、このタイミングが潮時なのでしょう。しかし、残念です。

つづく。