ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2024-01-01から1年間の記事一覧

第1295話 1996年北陸(浅野川):まもなく新装開店の頃(その3)

おそらく、これが在来車の最後の撮影になるだろう北陸鉄道浅野川線では、しばらく大野川橋梁で撮影を続けました。とは言っても、日中の運用は2列車だけなので、すぐに飽きてしまいます。 1.モハ3501+モハ3301 (蚊爪~粟ヶ崎:1996年11月) しかも、この塗…

第1294話 1996年北陸(浅野川):まもなく新装開店の頃(その2)

あと一か月ほどで昇圧となる浅野川線ですが、先に車両の置き換えを行った石川線の方は昇圧せずに、降圧改造を行った元東急7000系を導入しました。浅野川線が昇圧となるのは、石川線よりも将来性を見込まれたのかも知れません。しかし、現在は両線とも経営が…

第1293話 1996年北陸(浅野川):まもなく新装開店の頃

1996年12月に北陸鉄道浅野川線はDC1500V昇圧を行い、車両もすべて元京王3000系に取り替えられて新装開店しました。今回はその昇圧を1か月後に控える浅野川線の様子をお伝えします。 1.モハ8811+モハ8801 (内灘:1996年11月) この頃の浅野川線内灘車庫に…

第1292話 1993年越戸鉱山:魔境のその後!(その3)

越戸鉱山には、すでにトロッコ軌道も、粘土工場もなくなっていました。9年前の魔境探検は幻だったのか?。これ以上探索を続けても意味がないので、もう帰ることにしました。しかし・・・。 1.鉱山敷地内 (越戸鉱山:1993年6月) もう二度と来ることはない…

第1291話 1993年越戸鉱山:魔境のその後!(その2)

今回は越戸鉱山のトロッコ軌道の探索です。しかし、9年間の歳月はやはり長く、小規模な軌道でしたが再開発の影響で、軌道跡の検証は困難を極めました。 1.出荷場横の軌道跡 (越戸鉱山:1993年6月) ここは、出荷場脇の道路を登ったところです。かつては、…

第1290話 1993年越戸鉱山:魔境のその後!

1993年の夏季休暇に名鉄揖斐線の朝のラッシュを撮影するため岐阜に出向きました。朝のうちは何とか天気ももち、とりあえずお目当てのモ510形も撮影できましたが、天気が悪くなって来たので揖斐線の撮影は打ち切り、どうしようか名鉄本線に乗って時間つぶしを…

第1289話 1996年近江:思わぬ車歴の呪縛(その3)

近江鉄道の日野から貴生川方面へ歩きましたが。日野の次の駅である水口松尾までの駅間が4.9㎞もあり、しかも峠越となるため、まともな撮影場所もなさそうです。 1.モハ225 (水口松尾~日野:1996年11月) ここから先は人家もなく峠越となりトンネルもあり…

第1288話 1996年近江:思わぬ車歴の呪縛(その2)

近江鉄道の日野駅で、とんでもない廃車体を見つけてしまい、思わぬ車歴の呪縛に取り憑かれてしまいましたが、日野で下車したついでに、日野から貴生川方面に向けて歩きながら撮影を行うことにしました。 1.モハ225 (水口松尾~日野:1996年11月) 貴生川…

第1287話 1996年近江:思わぬ車歴の呪縛

近江鉄道の撮影は、いつも彦根車庫のお宝探しに終わってしまい、なかなか沿線撮影に時間がとれません。もっとも、現役車両に魅力を感じていなかったことが、一番の理由なのかも知れませんが・・・。しかし、この頃の近江鉄道は大型車導入のため、西武鉄道か…

第1286話 1996年阪堺:つべこべ言わず記録を残すべし。(その4)

阪堺電軌上町線の併用軌道を帝塚山四丁目電停から姫松電停まで歩いてきました。この先は次の北畠電停を過ぎると専用軌道となります。 1.モ301 (姫松~北畠:1996年2月) シックな「すしの子電車」がやって来ました。この電車が来るとなぜか落ち着きます。…

第1285話 1996年阪堺:つべこべ言わず記録を残すべし。(その3)

この日の上町線は、お目当てのモ121形がほとんど走っていませんでしたが、意外と旧型車のモ161形やモ301形が走っていました。ならば、腰を据えて旧型車を撮ることにしました。 1.モ168、モ305 (帝塚山三丁目~姫松:1996年2月) 上町線の北畠電停~帝塚山…

第1284話 1996年阪堺:つべこべ言わず記録を残すべし。(その2)

まもなく廃車が始まる阪堺電車のモ121形を撮影するため上町線に出向いたのですが、どういうわけか、モ121形はなかなか現れません。まだ昼前なので時間には余裕があったので、もう少し粘ることにしました。 1.モ305 (帝塚山四丁目~帝塚山三丁目:1996年2…

第1283話 1996年阪堺:つべこべ言わず記録を残すべし。

阪堺電軌では1996年になるとモ121形の臓物を流用してニセ新車を増備することになりました。モ121形は元大阪市電の1601形ですが、広電に移籍した同形車が減って行く中まだまだ安泰と思っていたら大間違いでした。ところで、この頃のモ121形は、とんでもない広…

第1282話 1996年日立:最後の訪問(その3)

続いて、日立電鉄の鮎川駅の様子です。鮎川にも留置線があり、ラッシュ用列車の昼寝場所になっていました。 1.モハ10,モハ3022他 (鮎川:1996年4月) 鮎川には旧型車も留置されていました。この日はモハ16が運用されていたので、モハ14とモハ10はお休み…

第1281話 1996年日立:最後の訪問(その2)

3年ぶりの日立電鉄は、赤い新車?がかなり増えましたが、日中は旧型車が1本走り、この日はモハ14が走っていました。しかし、旧型車が1本だけでは撮影効率が悪く、赤い電車は皆同じスタイルなのですぐに飽きてしまいました。 1.モハ3025 (川中子~大橋:19…

第1280話 1996年日立:最後の訪問

1996年の春、3年ぶりとなる日立電鉄を訪問しました。この3年の間にも、ニセ新車である2000系、3000系はダラダラと増殖し続けていました。もう旧型の2連は消滅していましたが、旧型の両運車は僅かながら、しぶとく残っていました。 1.モハ14 (川中子~常陸…

第1279話 1998年海外編(ブリュッセル):なぜ、ブリュッセル?(その5)

トラムミュージアムの付近で撮影を続けていましたが、雨があがりました。トラムミュージアムの開館まで時間がまだあるので、トラムの沿線を少し歩くことにしました。 1.7819編成、7710編成(Depot Woluwe:1998年7月) 電車から親子連れが降りてきました。…

第1278話 1998年海外編(ブリュッセル):なぜ、ブリュッセル?(その4)

ブリュッセルの2日目は、せっかくの自由行動日でしたが、朝から悲しくなるほど雨が降り続きました。よって、トラムの走行撮影もためらってしまうほどでしたが、しばらくトラムミュージアムの付近で撮影を続けました。 1.7820編成 (Depot Woluwe:1998年7…

第1277話 1998年海外編(ブリュッセル):なぜ、ブリュッセル?(その3)

雨のブリュッセルでしたが、どこへ行こうか迷った挙句、とりあえず東の方へ行ってみました。Parcからメトロ1B号線に乗って終点のStockelまで行き、トラム39系統に乗り換えてメトロ1B号線のMontgomeryまで戻るルートです。 1.乗車経路(STIB路線系統図から…

第1276話 1998年海外編(ブリュッセル):なぜ、ブリュッセル?(その2)

それでは、ここからブリュッセルのトラムを追いかけた撮影記録です。1998年当時のトラムは15系統が運行されており、路線長が133.6㎞もあり、短い滞在期間中に全線を巡ることは困難でした。 1.2051編成 (94系統Park~Royal:1998年7月) ブリュッセルには2…

第1275話 1998年海外編(ブリュッセル):なぜ、ブリュッセル?

先日、久々の海外編で1998年当時のポルトガルのリスボン市電の話題をお伝えしましたが、今回はその続編ではなく、リスボンの次に視察で訪問したベルギーのブリュッセル市電の話題です。 さて、ブリュッセルとは、義務教育を受けた人なら誰でも知っている地名…

第1274話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・(その6)

水田~西前田間で撮影が続きます。この撮影場所も片持ち架線柱が列車の向こう側なので、列車主体の撮影には最適でした。陽の向きもバッチリ順光です。 1.315+67 (水田~西前田:1995年8月) ところで、現在この付近は高松自動車道が立体交差し、琴電長尾…

第1273話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・(その5)

この日の長尾線は日中の運用に30形が現れず、珍しく凸凹2連ばかり走っているようでした。琴電通いを重ねれば、こういう事もあります。そうなると撮影に気合が入ります。 1.315+67 (元山~水田:1995年8月) そして、何と言ってもレアな67が日中堂々と走っ…

第1272話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・(その4)

この日は水田~元山間でラッシュ時の運用を見届けました。この駅間は午後も線路の反対側から順光で撮影が可能でした。 1.67+760+860 (水田~元山:1995年8月) ラッシュも終盤となり、最後の3連がやって来ましたが、どういうわけかまた曇ってしまいました…

第1271話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・(その3)

ここからは翌日の朝です。どうしても67の顔が撮りたくて、また白山に来てしまいました。この日の天気は晴れるとの予報でしたが、朝は曇っており微妙でした。琴電通いを重ねれば、天気に振り回されることも結構ありました。 1.760+860 (白山~平木:1995年…

第1270話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・(その2)

撮影旅行で雨に降られると、時間つぶしが厄介です。まあ、街中であれば適当に何とかなりますが、とりあえずは何らかのサプライズを求めて車庫見学です。 1.810他 (仏生山:1995年8月) 仏生山の車庫には、ラッシュ後に戻って来た車両が留置されていました…

第1269話 1995年高松琴平:琴電通いを重ねれば・・・

1995年も旧型車を求めて琴電通いを続けました。その理由は、第1182話~第1184話でお伝えした通り67の復活でした。67は新しいのか古いのか、見た目が不思議な更新車です。何か憎めない、その風貌がとてもけったいな電車でした。 1.315+67 (白山~平木:199…

号外2024.11.14:もはや臨港ではない!!(その6)

今回は横浜港湾地帯の高島エリア廃線跡探訪の最終回ですが、趣を変えて、最近の高島線を走る貨物列車の状況をお伝えします。 高島線の列車はJR根岸線の根岸にあるENEOS根岸製油所に発着する石油輸送と、根岸から分岐する神奈川臨海鉄道の本牧ふ頭方面へのコ…

号外2024.11.12:もはや臨港ではない!!(その5)

今回は高島へ上陸です。しかし高島には、もう機関区もヤードもありません。いったい何があるのか?。 地図1.高島駅周辺図(引用:国土地理院1/10000地形図「新子安」昭和60年発行) 昭和60年頃の地図1には記載がありませんが、現在は高層マンション街とな…

号外2024.11.10:もはや臨港ではない!!(その4)

いよいよ高島です。しかし、高島に到達するには、運河を渡らなければなりません。ところが道路橋がありません。あるのは高島線の鉄道橋梁だけです。よって、また大迂回しなければなりませんが、現在は横浜中央市場の海側に「みなとみらい橋」が出来たので、…