今回は安善から武蔵白石へ向かいますが、この区間も沿道がないので鶴見線の列車から沿線確認です。しかし、この区間には過去から引込線がありません。よって、安善のヤードと貨物線及び大川支線への連絡線の現状を確認します。
地図1 安善~武蔵白石周辺図(引用:国土地理院1/10000地形図「扇島」昭和60年発行)
地図1は昭和60年頃の安善~武蔵白石周辺図です。この頃は武蔵白石駅に大川支線のホームがありました。地図には大川支線のホームは標記されていませんが、そのホームは大川支線が鶴見線から分岐したカーブ上にあり、大川支線の区間運転用に島式ホームになっていました。線路配置は大川支線と貨物線が合流しており、大川支線の貨物は一旦安善のヤードに入ってスイッチバックしていたことがわかります。
1.安善ヤード (安善~武蔵白石:2025年7月)
安善には米タンが出入りするので、ようやく現役のヤードを拝むことができました。ヤードには雑草が生え始めていますが、良く言えば緑化軌道の様にも見えます。この日は米タンの運行日ではありませんが、ヤードにはタンク車が留置されていました。
2.安善ヤード (安善~武蔵白石:2025年7月)
写真2は、列車から安善ヤードの東端方向を撮影したものです。写真の左から2本の線路が鶴見線の複線で、3本目が貨物線です。4本目と5本目はヤードの発着線で、いずれも先の方で貨物線に合流しています。
3.安善ヤード東端 (安善~武蔵白石:2025年7月)
写真3は、安善ヤードの東端です。このすぐ先には武蔵白石駅が見えていますが、その手前には分岐が複雑に配置されています。
4.武蔵白石駅構内全景 (安善~武蔵白石:2025年7月)
もう少し進んで、写真4は分岐部分の様子です。左から2本目の鶴見線の線路から分岐して左にカーブするのは大川支線への連絡線です。写真を見ると、この連絡線は現在、貨物線とは合流せずに交差するだけです。
5.安善ヤード東端 (武蔵白石:2025年7月)
写真5は武蔵白石駅から安善ヤード方向を撮影したもです。かつては大川支線も貨物輸送を行っており、安善ヤードに線路がつながっていましたが、現在は貨物線とも交差するだけで、もう貨物列車の運行は考えていないようです。
6.E131系1000番台3連 (武蔵白石:2025年7月)
写真6の電車は、武蔵白石駅折り返しの鶴見行です。日中は途中折り返しの電車が結構あるので要注意です。
写真7は改めて武蔵白石駅の鶴見線ホーム全景です。これは武蔵白石駅東端の踏切から鶴見方向を撮ったものです。
8.武蔵白石駅貨物線 (武蔵白石:2025年7月)
こちらは鶴見線ホームの南側にある貨物線です。これも武蔵白石駅東端の踏切から鶴見方向を撮ったものです。ここは米タンが走るのでレールも光っています。今や米タンのために残された貨物線です。この貨物線の前方左側には、かつて大川支線の武蔵白石駅ホームがありました。
つづく