ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第1253話 1995年新日鉄八幡:くろがね線を垣間見る。(その2)

続いて「くろがね線」の現役車両の様子です。「くろがね線」は八幡製鉄時代の1930年に、八幡製鉄所と戸畑工場間に製品などを運搬するため敷設された5.6㎞の路線です。工場内の引き込み線を含めると相当な規模になりますが、この頃の「くろがね線」は、高炉縮…

第1252話 1995年新日鉄八幡:くろがね線を垣間見る。

1995年の夏に筑豊界隈の保存車や専用線巡りをした際、勢いで「くろがね線」を覗きに行きました。今回も何の下調べもなく、思い付きだったのですが、「くろがね線」の規模の大きさを現地に出向いて実感し、どこへ行けば良いものか途方に暮れてしまいました。 …

第1251話 1996年京福(越前):真夏の永平寺線(その3)

永平寺線の撮影は、夕方が面白くなります。特に市野々付近では、夕暮れ時の刻々と変わる風景の色合いが見逃せません。 1.モハ251 (市野々~永平寺:1996年8月) ここは1994年のGWにも夕暮れ時の撮影をした市野々です。その時は田植えの時期だったので、田…

第1250話 1996年京福(越前):真夏の永平寺線(その2)

京福電鉄は1992年に勝山線の東古市~勝山間と永平寺線の廃止を表明していました。永平寺線は、終点に有名な永平寺があり、その参拝客輸送を担っていますが、実態はバスに完敗状態で、沿線の利用客もほとんどいません。しかし、なかなか踏ん切りがつかず、ズ…

第1249話 1996年京福(越前):真夏の永平寺線

この頃、私は大阪に住んでいたので北陸地方は至近距離でした。よって、北陸へ出向く機会も増えました。今回は第1178話~第1181話でお伝えした北陸鉄道浅野川線の撮影に続くもので、2年ぶりの京福永平寺線の夏の様子です。 1.モハ251 (諏訪間~東古市:199…

号外2024.09.21:新興を歩く(その5)

今回は新興支線廃線探訪の最終回です。寿老橋を渡って新興エリアに踏み込みましたが、この辺りは再開発の真っ最中でした。ちなみに、ここは大黒町です。なぜか新興という町名はありません。 地図1.新興支線廃線跡撮影地点 (引用:国土地理院1/2500地形図 …

号外2024.09.19:新興を歩く(その4)

今回も新興支線の宝町の廃線跡探訪が続きます。徐々に暑くなってきました。炎天下のなか廃線跡である遊歩道を延々と歩きましたが、命の危険を感じるほどになりました。しかし、このあたりには涼む場所はありません。喉が渇きましたが飲み物の自動販売機もあ…

号外2024.09.17:新興を歩く(その3)

今回の新興支線廃線探訪は、布袋橋から宝運河を渡って宝町に踏み込みます。宝町は日産自動車やENEOSのデカイ工場が続きます。この一帯も埋立地ですが、この宝町は明治時代から埋立が始まり、新興支線が開通した1934年頃に日産自動車の旧本社が建てられたそう…

号外2024.09.16:新興を歩く(その2)

新興支線の廃線跡探訪は、入江駅跡に続き恵比須運河を渡って恵比須町の工場地帯に踏み込みます。しかし、廃線跡は恵比須運河を渡るとレゾナック(旧昭和電工)横浜工場の敷地内を通るため、現状を確認することができません。ネットの航空写真などを見ると敷…

号外2024.09.15:新興を歩く

9月も前半が終わろうとしていますが、まだまだ暑い日が続いてます。くたばってしまいそうですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 さて、今年の春頃から、号外にて鶴見線沿線(号外2024.04.06~、号外2024.06.04~)神奈川臨海鉄道の川崎貨物駅(号外2024.…

第1248話 1996年茨城交通:新車導入でも捨てられない車両(その4)

私はイベントが好きではありませんが、旧国鉄気動車色のキハ111とキハ112のイベント走行は撮影ができて良かったと思っています。なぜなら、その後は撮影するチャンスがなかったからです。 1.キハ3710-01 (平磯~磯崎:1996年5月) イベント列車の運行は終…

第1247話 1996年茨城交通:新車導入でも捨てられない車両(その3)

茨城交通湊線のGWはいつも長閑で癒されました。この日も穏やかな五月晴れで、午前中はたっぷりと元留萌の気動車を撮影しました。 1.キハ2004 (中根~金上:1996年5月) さて、阿字ヶ浦行のキハ2004が来ましたが、この次の勝田行きは定期ダイヤのイベント…

第1246話 1996年茨城交通:新車導入でも捨てられない車両(その2)

この日のイベントは、どうやら新車のNDCと国鉄旧気動車色を復刻したキハ11形のコラボによる営業運転でした。昼頃から新旧2連の運行があるようですが、それまでは、元留萌コンビが走る様です。 1.キハ2004 (中根~金上:1996年5月) 私にとっては、NDCより…

第1245話 1996年茨城交通:新車導入でも捨てられない車両

1年振りとなる茨城交通湊線です。いつもと変わらぬ雰囲気でしたが、とうとう新車が導入されました。まずはお試しの1両だけですが、新車は言わずもがなのNDCでした。この新車導入によって、廃車になった車両がいないか気掛かりでした。 1.キハ2004 (金上~…

第1244話 1998年海外編(リスボン):棚から牡丹餅(その5)

今回もカテドラル周辺のリスボントラムの続きです。 ところで、私がリスボンを訪れたのは、もう26年前の1998年のことですが、当時のトラムの路線図がなく、撮影場所の記憶も曖昧なので少々困っています。ネットでいろいろ調べましたが、1998年頃の路線図が見…

第1243話 1998年海外編(リスボン):棚から牡丹餅(その4)

コルメシオ広場での撮影を終えて、いよいよお楽しみの28番系統の沿線に踏み込みました。28番系統は、リスボンの旧市街地でもひときわディープな地帯を走るので世界的にも有名です。 1.1998年当時のリスボン旧市街地図と撮影エリア(適宜拡大願います。) …

第1242話 1998年海外編(リスボン):棚から牡丹餅(その3)

コルメシオ広場で撮影が続きます。やって来る電車はすべて広告電車です。かなり強烈なものもありましたが、日本で見るようなデザインではなく、いずれも新鮮でした。 1.リスボン市街地のトラム路線図(2011年版) 2.503号 (①:Praça. Comércio:1998年7…

第1241話 1998年海外編(リスボン):棚から牡丹餅(その2)

いよいよ、未踏の地であるリスボンの彷徨が始まりましたが、この前日の市内視察がある意味ロケハンになった様で、なんとなく土地勘が付いていました。そして、事前情報として、トラムの28番系統が必見であるとのことで、目指すは28番系統ですが、まだ時間も…