ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2025-01-01から1年間の記事一覧

号外2025.09.11:鶴見臨港99周年(その8)

今回は武蔵白石駅から大川支線の方に向かいます。ご存知の通り、この武蔵白石駅は、大川支線の分岐駅です。かつて大川支線の起点駅でしたが、現在の大川支線の電車は武蔵白石には止まらず、大川支線の起点は安善駅です。そうなってしまった理由は、大川支線…

号外2025.09.09:鶴見臨港99周年(その7)

今回は安善から武蔵白石へ向かいますが、この区間も沿道がないので鶴見線の列車から沿線確認です。しかし、この区間には過去から引込線がありません。よって、安善のヤードと貨物線及び大川支線への連絡線の現状を確認します。 地図1 安善~武蔵白石周辺図…

号外2025.09.07:鶴見臨港99周年(その6)

さて、安善と言えば米タンです。すでに旧浜安善支線探訪は号外2024.06.04~で、米タンの実態については号外2025.01.14~でお伝えしていますが、今回は少々補足させて頂きます。 1.E131系1000番台3連 (安善:2024年6月) 安善駅には貨物のヤードが併設され…

号外2025.09.06:鶴見臨港99周年(その5)

鶴見線と沿線の引込線探訪をお伝えしていますが、まだ探訪と言えるほど踏み込めていません。やはり立入れる場所が限られることが理由です。意外にも電車の車窓から見える沿線風景がもっとも実態を物語っている様です。 地図1.浅野~武蔵白石周辺図 (引用…

号外2025.09.04:鶴見臨港99周年(その4)

今回は新芝浦~海芝浦間の様子です。この区間は電車の車窓から禁断の東芝構内の引込線がちょっとだけ拝めます。とても興味をそそる車窓です。 1.東芝構内海芝浦支線 (新芝浦:2024年6月) 写真1は新芝浦駅のホームから海芝浦方面を撮影したものです。こ…

号外2025.09.02:鶴見臨港99周年(その3)

今回は浅野駅から海芝浦方面の探訪です。海芝浦線は末端の新芝浦~海芝浦間が東芝の工場内を通っています。この区間には東芝の構内に敷設されている引込線が存在しますが、立入ることが出来ず、ここも列車の車窓から覗くしかありません。しかし、ラッシュ時…

号外2025.08.31:鶴見臨港99周年(その2)

前話は余談で終わってしまいましたが、今回は鶴見臨港の探訪に進みます。今回の探訪は鶴見線沿線の引込線の現状を探るものですが、鶴見~浅野間はかつて鶴見小野から分岐し末広町方面に延びていた引込線と、弁天橋駅や浅野駅に隣接していた日本鋼管の引込線…

号外2025.08.30:鶴見臨港99周年

もうすぐ9月になると言うのに、今年も身の危険を感じる暑い夏が続いています。暑い夏と言えば、昨年の夏は炎天下のなか、ヘロヘロになりながら川崎、鶴見、横浜の臨港地帯を彷徨っていましたが、今年はそんな元気もありません。そこで、昨年からため込んでい…

第1391話 1997年関東(常総):常総線卒業!!(その3)

この時、もう常総線にはゲテモノや優雅な時代の気動車はいませんでした。西陽を浴びる気動車達を眺め、もう常総線とのお付き合いも終わったと感じました。 1.キハ316,元国鉄キハ35158,キハ356他 (南水海道:1997年1月) 留置線の端の方に、相模線塗装の…

第1390話 1997年関東(常総):常総線卒業!!(その2)

常総線の南水海道~水海道間は、給油のため入出庫の回送列車も走るので、列車頻度が高く、撮影を始めると次々と列車がくるので、先に進めないほどです。 1.キハ316+キハ315 (南水海道~水海道:1997年1月) 新車とキハ300,350形しか来ないのでそろそろ切…

第1389話 1997年関東(常総):常総線卒業!!

1997年の正月早々、久しぶりの常総詣に出向きました。まったく、正月早々迷惑甚だしいのは百も承知でしたが、機関区にもお邪魔しました。新車もかなり増えており、古い車両がどうなったのかを確認するためでした。 1.キハ3522+キハ3521 (南水海道~水海道…

第1388話 1996年南海(高野):アオ虫VSマムシ(その4)

狂暴なマムシは嫌いですが、貴重なアオ虫は撮りたい!!。 本数が少なくなったアオ虫を求めて、1996年5月はマムシ厳戒態勢で何度も紀伊清水を目指しました。 1.30000系こうや号4連 (橋本~紀伊清水:1996年5月) この場所の撮影は、夕方から日没までの時…

第1387話 1996年南海(高野):アオ虫VSマムシ(その3)

まさかアオ虫を撮りに行ってマムシに撃沈されるとは思いませんでしたが、貴重なアオ虫なので、マムシに怯んでいてはいけません。マムシ対策として、頑丈なスニーカー、生地の厚いデニムのズボンに身を固め、拾った小枝で地面を叩きながら、座頭市のごとく畦…

第1386話 1996年南海(高野):アオ虫VSマムシ(その2)

マムシを踏んづけたことがトラウマとなり、その後のアオ虫撮りは街へ出ました。しかし、まともな撮影場所がなく、結局、難波に近い複々線区間まで来てしまいました。 1.21000系旧塗装4連+22000系新塗装2連 (新今宮~今宮戎:1996年5月) ここは新今宮の高…

第1385話 1996年南海(高野):アオ虫VSマムシ

1996年、大阪に転勤となって1年が経ちました。私は南海電車と言えば、モハ1201形以外に興味はありませんでしたが、1年前に難波で見かけた21000系(アオ虫)の追っ掛けにのめり込んでいました。 1.21000系旧塗装4連 (橋本:1996年4月) なんとも愛嬌ある表…

号外2025.08.16 神奈川臨海(本牧):果報は寝て待て!(その5)

不思議な休止路線である国際埠頭線を歩いてきましたが、もうすぐ起点の横浜本牧駅です。今回は国際埠頭線探訪の最終回です。 地図1.国際埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土地理院1/25000地形図 GSI Maps) 今回は地図1に示す撮影ポイントの写真㉕~㉚の様子…

号外2025.08.14 神奈川臨海(本牧):果報は寝て待て!(その4)

南本牧大橋から休止線である国際埠頭線を歩いてきましたが、すでにお伝えしている通り、不思議な路線です。国際埠頭線は神奈川臨海鉄道が保有する路線ではありませんが、この温存ぶりが妙に気になりました。 地図1.国際埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土地…

号外2025.08.12 神奈川臨海(本牧):果報は寝て待て!(その3)

国際埠頭線は、南本牧橋をアンダーパスした場所から内陸方向にカーブして横浜本牧駅に向かいますが、このカーブの区間は雑草が生い茂っており、軌道敷が工場や倉庫の密集する地帯を通っているので、沿道もなく迂回するしかありません。そして、再び国際埠頭…

号外2025.08.10 神奈川臨海(本牧):果報は寝て待て!(その2)

今回も国際埠頭近辺の続きですが、国際埠頭は立入禁止なので、さらなる調査は無理な様です。よって、横浜本牧に向けて探訪を続けます。 地図1.国際埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土地理院1/25000地形図 GSI Maps) 今回は地図1に示す撮影ポイントの写真⑦~…

号外2025.08.09 神奈川臨海(本牧):果報は寝て待て!

今回も号外です。神奈川臨海鉄道本牧線探訪の最終章となる謎の国際埠頭線です。この国際埠頭線は神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅構内から延びる路線ですが、神奈川臨海鉄道の路線ではなく、この路線の終点にある国際埠頭㈱の専用線です。開業は神奈川臨海鉄道本…

号外2025.08.07 神奈川臨海(本牧):定着しない貨物輸送(その3)

神奈川臨海鉄道の本牧埠頭線はわずかな距離ですが本線である本牧線よりも撮影ポイントが濃縮されています。しかし、列車の運行は平日の昼前後に2往復(内1往復は単機回送)だけなのが悩ましいです。 地図1.本牧埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土地理院1/250…

号外2025.08.05 神奈川臨海(本牧):定着しない貨物輸送(その2)

横浜本牧駅から本牧埠頭駅までの距離はキロ程で1.6㎞となっていますが、そのほとんどが横浜本牧駅の構内なので、沿線と言える区間はほんのわずかです。しかし、そのわずかな区間には撮影ポイントがありました。 地図1.本牧埠頭線周辺撮影地点 (引用:国土…

号外2025.08.03 神奈川臨海(本牧):定着しない貨物輸送

今回の号外は神奈川臨海鉄道本牧線探訪の第2章である、通称本牧埠頭線の現況です。この日は、朝から休止線となっている国際埠頭線を探訪して、その続きで横浜本牧駅から本牧埠頭まで歩きましたが、先に本牧埠頭線をお伝えします。 さて、私は33年前に本牧線…

第1384話 1996年近江:不本意ながら更新車を追う(その4)

この日は近江鉄道の更新車撮影と言いながら、結局いつもの、彦根車庫のお宝撮影になってしまいました。 1.ED141+ED144 (彦根:1996年12月) しかし、彦根車庫では訪問の都度、留置車両の配置が微妙に変化しており、毎回何かの収穫がありました。 2.ED40…

第1383話 1996年近江:不本意ながら更新車を追う(その3)

今回は彦根車庫の様子です。西武401系が大量に彦根へやって来ましたが、しばらく放置状態が続いていました。しかし、ようやく整備が始まりました。これに伴って、車庫内の留置車両も入れ替えが行われ、車両配置が変わったので、更新車両の撮影ついでに彦根車…

第1382話 1996年近江:不本意ながら更新車を追う(その2)

この日は近江鉄道の更新車を撮影に出向きました。撮影は平田から太郎坊(現:太郎坊宮前)方面に歩きながら行いましたが、期待していた湘南タイプの1系が全く現れませんでした。 1.クハ1503+モハ503 (市辺~平田:1996年12月) ところで、この頃の八日市…

第1381話 1996年近江:不本意ながら更新車を追う

1996年頃は大阪に住んでいたので、近江鉄道を訪問する機会が増えました。しかし、その頃の近江鉄道は、古い電気機関車が在籍していたものの、すでに貨物輸送はなく、実態は休車状態であり、電車も雑多な中古車はなくなり車体更新した吊掛車ばかりになってい…

第1380話 1987,92年新潟,富山:スイッチャー落穂拾い

私が子供の頃、日本中いたるところの引込線に小さなスイッチャーがいたものです。それが1984年の国鉄貨物合理化で瞬く間に消滅して行きました。そして現在では、どこへ行けばスイッチャーを見ることが出来るのかわからない程になってしまいました。そんなス…

号外2025.07.24 神奈川臨海(本牧):気分は浦島太郎(その5)

今回は目的地である神奈川臨海鉄道の横浜本牧駅の状況です。横浜本牧駅は本牧線の拠点であり、もともとは貨物列車の操車場でした。現在も本牧線の拠点であることに変わりありませんが、現在は貨物輸送がコンテナ主体になったことから、操車場はコンテナター…

号外2025.07.22 神奈川臨海(本牧):気分は浦島太郎(その4)

広大な製油所を抜けるともうすぐ横浜本牧駅です。しかし本牧線はこの先も首都高速の足元に絡みつくように敷かれており、ますます撮影しにくくなります。でも、本牧線は首都高速よりも先に開通していたので、首都高速の方が本牧線に絡みつくように建設された…