ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

2022-01-01から1年間の記事一覧

第918話 1993年蒲原:安田民俗資料館に行ってみた。

この日は、会社の同僚の車で新潟近辺の鉄道を巡りました。その時に蒲原鉄道の村松車庫にも立ち寄りましたが、保存車両を見に行くことになりました。この頃は、加茂~村松間が廃止となった際に廃車となったモハ11,12,51が保存車として現存していましたが、…

第917話 1993年日立:ダラダラ増えるニセ新車!(その2)

日立電鉄の車両置き換えは、1991年~1997年まで7年間かかりました。この間の増備状況は、1991年に6両、1992年に6両、1993年に5両、1994年に4両、1995年~1997年に各1両。合計24両導入したことになり、結構な設備投資でした。 1.モハ15 (川中子~大橋:199…

第916話 1993年日立:ダラダラ増えるニセ新車!

日立電鉄には、1991年から元営団地下鉄銀座線2000系を種車とするニセ新車の2000系、3000系が導入されて、車両の体質改善が始まりました。しかし、3年経ってもまだ、ニセ新車の増殖はダラダラと続いていました。 1.モハ12 (川中子~常陸岡田:1993年5月) …

第915話 1994年加越能:先行きが微妙な頃(その4)

万葉線は、中伏木から専用軌道に入ります。沿線は相変わらず工場地帯ですが、港湾地帯の雰囲気も漂って来ます。 1.デ7072 (中伏木~六渡寺:1994年10月) 再び「猫電車」の登場ですが、せっかくの良い雰囲気が台無しです。仕方なく次の電車を待ちます。 …

第914話 1994年加越能:先行きが微妙な頃(その3)

さて、1992年の訪問時には沿線撮影もしませんでしたが、米島口から先にも行かずに帰ってしまったので、今回は未踏地帯をブラブラ歩いて撮影しました。 1.デ7052 (新吉久~吉久:1994年10月) 米島口から先は専用軌道と併用軌道が混在する、歴史的にも複雑…

第913話 1994年加越能:先行きが微妙な頃(その2)

万葉線の車両は、デ7000形導入前は、富山地鉄のデ5010形を譲受したり借用したり、富山地鉄との車両のやり取りがありましたが、結局、自前のデ7000形が増備され、富山新港が建設されて射水線が分断されるとると、万葉線に残ったデ5010形は6両となり、その内の…

第912話 1994年加越能:先行きが微妙な頃

1994年秋の北陸地方ローカル私鉄早回りの際に、高岡で途中下車し、2度目となる加越能鉄道高岡軌道線(万葉線)を訪問しました。前回は2年前の1992年でしたが、その時は除雪車として残っていた旧デ5022を見るのが目的だったので、米島口の車庫で少し撮影した…

第911話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる(その3)

ところで、新しい機関区は水海道駅からずいぶん遠い所です。駅から歩いて30分くらいかかります。その道中で何列車も撮影してしまいました。この時はフィルムの浪費を後悔しましたが、今となってはこれも記録の一コマです。 1.キハ3013+キハ300形 (南水海…

第910話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる(その2)

とうとう関東鉄道における、日車の地方私鉄向け標準気動車も最後です。ステップレスでスッキリした外観が大変好ましい車両でしたが、登場時期が悪かったのか早すぎたのか、常総筑波鉄道と同和鉱業小坂鉄道に導入されただけに終わりました。 1.キハ802(廃…

第909話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる

1994年元日。正月早々恒例の水海道訪問を行いました。その理由は色々とありましたが、先ずは常総線の元ロマンスカーが引退しました。もうこれで本当に常総線とは縁が切れてしまいます。 1.キハ3011+キハ3014,キハ802(廃車) (水海道:1994年1月) 最初…

第908話 1993年筑豊:元西鉄連接車が主役の頃(その5)

1993年時点、新車?の3000形は5編成在籍していましたが、その種車となった2100形は、まだ13編成在籍していました。 1.3003B+A (楠橋~香月:1993年11月) 2100形は元々西鉄北九州線の1000形でしたが、この1000形は64編成も製造されました。いかに北九州線…

第907話 1993年筑豊:元西鉄連接車が主役の頃(その4)

続いて筑豊電鉄の沿線です。この辺りは、かつては筑豊炭田で栄えた一帯でした。この近くにもかつては香月炭鉱があり、国鉄香月線も存在していました。しかし、炭鉱は昭和40年代には相次いで閉山となり、1985年には香月線も消えて行きました。 1.3005B+A (…

第906話 1993年筑豊:元西鉄連接車が主役の頃(その3)

さて、当時の筑豊電鉄の主力である2000形3連接車についてですが、私にとってどことなく馴染みのあるこの車両は、広電の3000形の種車となった元西鉄福岡市内線の1300形、1200形と兄弟車でした。 1.2007A+C+B (楠橋~香月:1993年11月) 広電の3000形は西鉄…

第905話 1993年筑豊:元西鉄連接車が主役の頃(その2)

この日は1日かけて筑豊電鉄と西鉄北九州線の撮影を行いましたが、実はここまで来た目的は別にありました。それは直方にある直方石炭博物館に保存されている、鯰田炭鉱の凸型電機を撮影するためでした。 1.3004B+A (直方~感田:1993年11月) 直方石炭博物…

第904話 1993年筑豊:元西鉄連接車が主役の頃

第726話~第729話では、路面区間廃止後の西鉄北九州線の1993年時点の様子をお伝えしましたが、その際に北九州線に乗り入れて来る筑豊電鉄の車両についても若干画像をアップしておりました。その際は筑豊電鉄についてはほとんど触れていませんでしたが、今回…

第903話 番外編:中2の頃、広島にて。(その4)

急行「やまのゆ号」は備後落合で「ちどり1号」と別れて、たった2両の単独列車となりました。それでも急行です。 1.車窓から沿線風景 (備後西城付近?:1978年1月) 山水画の様な景色が続きました。ここはどこなのか?知る由もありません。 恐らく備後西城…

第902話 番外編:中2の頃、広島にて。(その3)

番外編は続きますが、ここから話題が変わって、私が中学2年生の冬休みに乗車した芸備線の急行「やまのゆ号」の乗車記録です。べつに特別な用事や理由はありませんでしたが、広島運転所を訪問した同級生4人で暇つぶしに芸備線にでも乗ろうと言うことになり、…

第901話 番外編:中2の頃、広島にて。(その2)

今回も異例の国鉄広島運転所の見学写真です。 この見学に同行した仲間は、湘南電車などのボロい電車には誰一人興味はなく、私が湘南電車の写真を撮っているうちに、皆どこかに行ってしまいました。慌てて追いかけると、皆さんブルートレインの車内にいました…

第900話 番外編:中2の頃、広島にて。

第900話まで来ました。この調子だと第1000話を越えてしまいそうですが、これだけローカル線車両の撮り歩きに没頭していた自分に呆れております。 さて、恒例の100回節目の番外編ですが、今回は私が最も興味を持たなかった国鉄車両の話題です。本来であれば、…

第899話 1992年近鉄(北勢):モニ最後の日(その4)

今回は、いよいよモニの最後の撮影です。そろそろ、220系「さよなら運転」の2往復目の列車が来る頃です。夕方となり、期待通り光線状態も落ち着いて来ました。 1.モ276+サ146+ク141 (麻生田~上笠田:1992年9月) 先ほどの撮影時は、この辺りに大勢の同好…

第898話 1992年近鉄(北勢):モニ最後の日(その3)

阿下喜から戻ってくる220系は、上笠田付近の田園地帯で撮ることにしました。ここも以前に何度か撮影をした場所ですが、この日は大勢の同行者達が思い思いに撮影しているので、お互いを撮らないように神経を使いました。 1.モ224+ク223+モ222+ク221 (上笠…

第897話 1992年近鉄(北勢):モニ最後の日(その2)

この日の天気は、晴れていましたが秋雨前線の影響か、スッキリしない天気でした。しかも、220系の「さよなら運転」は昼近くなので陽の向きがトップライトとなり、撮影条件は宜しくありませんでした。 1.モ224+ク223+モ222+ク221 (穴太~六把野:1992年9月…

第896話 1992年近鉄(北勢):モニ最後の日

北勢線の220系が「さよなら運転」を行うとの情報が入りました。私は、あまりイベントが好きではないので、パスするつもりでしたが、この機会を逃すと、生きた軽便電車を一生見ることが出来なくなってしまうので、奮起して桑名に向かいました。 1.モ224、ク…

第895話 1994年高松琴平:志度線分断後の旧型車の動向(その5)

結局この日もラッシュの後半は西前田に来てしまいました。この日は土曜日なので、列車もすいており3連など走る必要もありませんが、この頃の長尾線はどういうわけか土、日も3連がバンバン走りました。 1.315+100 (高田~西前田:1994年7月) やって来たの…

第894話 1994年高松琴平:志度線分断後の旧型車の動向(その4)

この頃の長尾線は、朝の3連が増えた様な気がしました。しかし、思ったように凸凹編成が現れませんでした。その理由は、志度線の分断にありました。 1.130+325 (白山~平木:1994年7月) 以前にも、志度線分断後の配置車両の内訳をお伝えしていますが、凸…

第893話 1994年高松琴平:志度線分断後の旧型車の動向(その3)

ここからは2週間後の高松です。なぜそんなにも高松に出向いたのか、自分でもよくわかりませんが、恐らく3連の運用が増えたので、レアな車両も撮影のチャンスが増えたと思ったのかも知れません。 1.300+35+36 (白山~平木:1994年7月) 相変わらず長尾線の…

第892話 1994年高松琴平:志度線分断後の旧型車の動向(その2)

琴電は瓦町駅の駅ビル化で長尾線が高松築港へ直通し、志度線は瓦町折返しとなりましたが、このことを今回の撮影時に初めて知りました。私が訪問したのは、この運用変更が実施された2週間後でしたが、当時はまだネット社会ではなく、こんな情報はすぐには入手…

第891話 1994年高松琴平:志度線分断後の旧型車の動向

今回は第807話と同じ日の朝です。日曜日だったので長尾線は朝のラッシュはないだろうと思い、景色の良い志度線の房前に出向きました。 1.3000形+230+24 (房前~原:1994年7月) ここは、瀬戸内海に面した小さな漁港があり、大変風光明媚なところです。さ…

第890話 1993年野上:稔りの秋、そしてあと半年(その5)

重根付近は、北山付近に比べて稲の生育が少し早く、そろそろ刈取りが近いような感じでした。今回の撮影はベストタイミングだった様です。撮影がもう1週間後だったら稲の刈取りが終っていたかも知れません。 1.モハ25 (幡川~重根:1993年9月) この列車は…

第889話 1993年野上:稔りの秋、そしてあと半年(その4)

この日は早朝から、飲まず食わずで撮影を続けましたが、ラッシュ後の運用列車も一通り撮影できたので、昼食を兼ねて一旦、日方に戻ることにしました。 1.デ13 (野上中~北山:1993年9月) 午前の部の最後の撮影は、デ11の真横からのカットです。相変わら…