ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第910話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる(その2)

とうとう関東鉄道における、日車の地方私鉄向け標準気動車も最後です。ステップレスでスッキリした外観が大変好ましい車両でしたが、登場時期が悪かったのか早すぎたのか、常総筑波鉄道と同和鉱業小坂鉄道に導入されただけに終わりました。

 

1.キハ802(廃車) (水海道:1994年1月)

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 このキハ802の貫通扉には、保存予定と書かれた張り紙が・・・。この時はそれを信じていましたが、結局どうなってしまったのかわかりませんが、恐らく解体処分されたのでしょう。なお、この時点で残存する日車の地方私鉄向け標準気動車は、小坂鉄道のキハ2100形4両でした。しかし、小坂鉄道はこの年の10月で旅客営業を廃止し、余剰となったキハ2100形は翌年廃車となりますが、その内2両は弘南鉄道黒石線に譲渡され、弘南鉄道黒石線が廃止された1998年3月末まで活躍しました。

 

2.キハ3011+キハ3014 (水海道:1994年1月)

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 キハ300形、350形は完全に常総線を乗っ取っていましたが、取手の暴走事故以降、肩身が狭くなりました。それでは、旧機関区跡はこれくらいにして、新機関区へ移動です。

 

3.キハ312+キハ311 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 ところで、新機関区へのまともな交通手段がありません。なぜ南水海道はあんなに僻地なのでしょうか?いまだに駅はありません。いつも思ったのですが、あんなに列車が走っていて、しかも南水海道を通るので、料金を払ってでも乗せてもらいたかったです。

 

4.キハ352+キハ351 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 南水海道へ向かう途中、通過列車を撮影しました。しかし、この列車を撮影することが非常に不愉快でした。なぜ、旧型車が居た頃に、もっと沿線撮影をしなかったのか?いつもながら後悔です。

 

5.キハ312+キハ311 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 それにしても、列車は頻繁にやって来ます。それでも電化が出来ないとは、困った現実です。

 

6.キハ3520+キハ3519 (南水海道(信)~水海道:1994年1月)

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 ここは南水海道信号所です。隣は新しい水海道機関区です。ここには簡易ホームがあり全列車が運転停車しますが、乗客の乗降はできません。かつて、水島臨海鉄道で、車庫から出庫列車に乗せてもらいましたが、もうそんな時代ではありません。