ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第909話 1994年関東(常総):国鉄式からの脱皮始まる

1994年元日。正月早々恒例の水海道訪問を行いました。その理由は色々とありましたが、先ずは常総線の元ロマンスカーが引退しました。もうこれで本当に常総線とは縁が切れてしまいます。

 

1.キハ3011+キハ3014,キハ802(廃車) (水海道:1994年1月)

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 最初に向かったのは、旧水海道機関区跡でした。すでに機関区は更地となり、こんどはここが廃車置き場になっていました。

 

2.廃車群キハ502+キハ501+キハ803,元国鉄キハ3093 (水海道:1994年1月)

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 先に廃車となったキハ502、501もまだ解体されずに留置されていました。しかし、窓ガラスは割られ、荒れ放題でした。

 

3.水海道構内 キハ802(廃車)他 (水海道:1994年1月)

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 いつも留置車両がギュウギュウ詰めで、狭いイメージしかなかった旧水海道機関区でしたが、更地になってしまうととても広い場所でした。廃車群が処分されれば、再開発されるはずです。

 

4.廃車群キハ502+キハ501+キハ803 (水海道:1994年1月)

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 キハ800形を確認したところ、キハ802~805の4両がここにいましたが、キハ801がいませんでした。恐らく、まだ新しい機関区にいるはずです。

 

5.廃車群キハ302+キハ804+キハ805,元国鉄キハ3093 (水海道:1994年1月)

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 そして、気になるブルーシートの車両は、1年前にブレーキ故障で取手駅に突っ込んだキハ302でした。この事故でキハ302とキハ310が廃車となりましたが、乗客が1名死亡するほどの大事故でした。キハ302は事故の証拠物件だったのかわかりませんが、新機関区からここに移動してきました。しかしながら、この事故がきっかけとなり、中古車ばかりの常総線車両の体質改善に動きがありました。

 

6.元国鉄キハ3093(廃車) (水海道:1994年1月)

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 こちらは、なぜか入籍できなかった元国鉄キハ3093です。保守用部品確保車となったのでしょうか。台車も、いわくありの菱枠台車に交換されていました。