関東鉄道常総線には、1988年から旧型車の置き換えとして、元国鉄キハ35系が大量に乱入してきました。その最初の頃の様子は、第451話~第453話でお伝えしましたが、1989年になると、いよいよ旧型車の終焉となりました。今回は、その終焉の結末をお伝えします。
1.旧塗装のキハ008+キハ007 (水海道:1989年1月)
第453話の状況から3カ月後、常総線の旧型気動車はどうなってしまったのか、恐る恐る水海道を目指しました。
水海道では、ずいぶん新塗装の車両が増えていましたが、キハ0形はまだ旧塗装でした。
2.水海道構内の気動車群 (水海道:1989年1月)
そして、構内に留置された、タラコ色の元国鉄キハ35系は相変わらずのような?
しかし、国鉄キハ30、35、36形改め、関東鉄道キハ300形、350形は確実に増殖しており、この写真に写っているタラコ色の車両は、新たに供給された車両のようでした。
・・・で、旧型気動車の姿が見えません。
3.旧国鉄キハ35-187 (水海道:1989年1月)
もう旧型車は一掃されたのか? それにしても、このタラコ気動車はどこから湧いてくるのか、きりがありません。
4.旧国鉄キハ35-188他 (水海道:1989年1月)
結局、元国鉄キハ35系は、はるか九州配属だった車両もやって来て、最終的にキハ300形が14両、キハ350形が23両となり、常総線の旧型車を一掃します。
5.キハ702 (水海道:1989年1月)
構内の外れに、キハ702がいました。この車両は健在なのか、解体待ちなのか?しかし、後輩のキハ500形、キハ800形は新塗装に塗られて生き延びることが確定したのに、元常総線特急しもだて号として、常総線初の新造トルコン車だったこの車両はあっけなく幕引きです。
6.キハ314+キハ313 (水海道:1989年1月)
キハ310形は、臓物こそ元国鉄のキハ16,17形ですが、見た目が新しいので生き延びることになり、早々新塗装になりました。
もう古い車両は残っていないか、このあと車庫裏に行ってみました。