ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第527話 1989年関東(常総):紆余曲折の断末魔(その7)

そして、気になる旧型車のその後を確認するため、新機関区の予定地に出向きました。

さすがに、前回からまだ1ヵ月しか経っていないのでなんら変化はありません。しかし、こんな廃車体を見に何度も出向く人が私の他に誰かいたのか?我ながらあきれてしまいます。

 

1.キハ704 (小絹~水海道:1989年2月)

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 このリベットに元国鉄キハ42000形の名残りが・・・。年季を感じるとは、こう言うことです。このキハ704の種車となった元国鉄キハ42004は、この時点で常総線では一番古い1935年製の車両でした。そして国鉄から払い下げられたキハ42000形としては早い時期のもので、払い下げ時はまだガソリンエンジン(GMH17)搭載車でした。1952年に常総線キハ42001として竣工し、その後1957年にキハ704になった車両でした。

 

2.キハ614+キハ613、キハ754他 (小絹~水海道:1989年2月)

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 この日は大変天気が良く、撮影日和でした。もう何枚も同じような写真を撮っていましたが、改めて記念撮影です。

 

3.キハ614+キハ613、キハ754他 (小絹~水海道:1989年2月)

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 水海道では、タラコ色のキハ35系も減って来たので、そろそろ廃車解体に手が回るようになったはずです。

 

3.旧型気動車の廃車群 (小絹~水海道:1989年2月)

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 この日も各車の車内を一通り確認しましたが、ほとんどの車両は車内にエンジンが載せられており、すでに部品取りが終わっている様でした。その光景は誠に侘しいもので、改めて、「紆余曲折の断末魔」を垣間見ました。

 

4.キハ614+キハ613 (小絹~水海道:1989年2月)

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 キハ614は、これまで同じような写真をいっぱい撮っていますが、いよいよこれが最後の写真になるのか?

 

5.キハ704他 (水海道~小絹:1989年2月)

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 元をただせば、昭和10年製車体のキハ704を真横から。

床下機器類も外されて無残な姿です。解体を待つ車両はいつも虚しいです。これらの常総線旧型気動車の車歴については、第58話~第59話をご覧下さい。

 

6.キハ752、キハ551 (水海道~小絹:1989年2月)

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高度経済成長期の常総線を支えてきた古老たちは、その労をねぎらってもらうこともなくひっそりと消えて行きました。