ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第903話 番外編:中2の頃、広島にて。(その4)

急行「やまのゆ号」は備後落合で「ちどり1号」と別れて、たった2両の単独列車となりました。それでも急行です。

 

1.車窓から沿線風景 (備後西城付近?:1978年1月)

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山水画の様な景色が続きました。ここはどこなのか?知る由もありません。 恐らく備後西城あたりではないかと思います。川岸にビッシリと家が建て込んでいますが、今でもこうなのか、昨今の異常気象で増水したら大丈夫なのか心配です。

 

2.車窓から新見構内 (新見:1978年1月)

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 降雪地帯を抜けると新見です。新見は伯備線姫新線のジャンクションです。この頃の伯備線はまだ非電化だったので、特急「やくも号」はキハ181系でした。新見の構内にはラッセル車が待機していました。ここから「やまのゆ号」は、姫新線に入ります。

 

3.JTB時刻表 1976年8月号抜粋(姫新線

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 芸備線の急行「たいしゃく1号、2号」は、新見止まりでしたが、「やまのゆ号」は姫新線に入り、津山まで運転されました。当時、姫新線には姫路経由で大阪に直通する急行がありましたが、まだ智頭急行は開通しておらず、純粋なローカル線でした。かつては、姫新線芸備線を直通する姫路~広島間の普通列車もあったそうです。所要時間は10時間半とのことですが、乗りたいとは思いません。ちなみに、その頃の「やまのゆ号」は、京都~中国勝山間の週末臨時急行でした。

さて、「 やまのゆ号」は、津山に13時半頃到着しました。広島からちょうど5時間でした。

 

4.JTB時刻表 1976年8月号抜粋(因美線津山線

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 津山からは、岡山まで普通列車に乗車しました。その列車は鳥取発岡山行で、津山発14:02、岡山着15:47です。

 

5.キハ20形+キハ17形 (金川:1978年1月)

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 津山線の列車はキハ20形+キハ17形の2連でした。この列車も結構時間がかかりました。途中金川駅では対向の急行「砂丘号」の時間待ちでかなり停車したので、ホームに降りて、列車を撮影して、記念に入場券を買って、トイレにも行きました。

 

6.車窓から山陽本線のどこかの駅 (場所不詳:1978年1月)

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 岡山からは、広島まで山陽本線115系で戻りました。もうすっかり夜になってしまいました。この写真はどこの駅なのか記憶がありませんが、偶然停車した正面に洗面台があり、その鏡に自分が写っていたのを窓越しに撮影していました。洗面台の裏側にはリヤカーに乗った小手荷物も見えます。こんな洗面台がホーム上にあると言うことは、かつては夜行列車も停車した駅かも知れません。津山線の車内までは、同行者達もワイワイしゃべっていましたが、さすがにここまで来ると乗り疲れたのか、皆さん居眠りでした。19時過ぎに列車は広島に到着し、約11時間の暇つぶしは無事に終わりました。あれから45年が経ち、同行者達は今どうしているのか?芸備線姫新線も存在しますが、「やまのゆ号」はもう走っていません。もっとも急行列車自体が過去のものになってしまい、芸備線もこのままでは廃止になってしまいそうな雰囲気です。現在は同じルートを1日で回ることが出来るのかわかりません。NDCに乗りっぱなしになるかも知れませんが、あのメンバーで再び暇つぶしの旅をしてみたいものです。