ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1293話 1996年北陸(浅野川):まもなく新装開店の頃

1996年12月に北陸鉄道浅野川線はDC1500V昇圧を行い、車両もすべて元京王3000系に取り替えられて新装開店しました。今回はその昇圧を1か月後に控える浅野川線の様子をお伝えします。

 

1.モハ8811+モハ8801 (内灘:1996年11月)

この頃の浅野川線内灘車庫には、もう元京王3000系である8800系が搬入されていました。すでに夜間に試運転も始まっていたようです。

 

2.新旧車両 (内灘:1996年11月)

吊掛車の牙城であった浅野川線も、いよいよ見納めです。一緒に走ることがない新旧車両の並びを見ることができましたが、この日は京王電車を見に来たわけではありません。よって、元京王電車の撮影は以上です。

 

3.モハ3563、モハ3011 (内灘:1996年11月)

さて、本題の吊掛車ですが、珍しくモハ3563がパンタを上げていました。後ろのモハ3011は、この日はお休みでしょうか。これらの朱色とクリーム色に塗られた電車は昇圧で一掃される運命です。

 

4.モハ3563 (内灘:1996年11月)

モハ3563は、予備車と言うか、冬季の除雪車代用となっていましたが、この頃は時々営業に出ていた様です。

 

5.モハ3563 (内灘:1996年11月)

もう11月なので、モハ3563の内灘寄りには、すでにスノープローが装着されていました。しかし、12月には昇圧されて引退となるので、除雪車として活躍する場面は果たしてあるのか?

 

6.モハ3011 (内灘:1996年11月)

北陸鉄道らしい電車と言えば、このモハ3011です。何が「らしい」のか、それはこのブサイクな表情です。妻窓をHゴム支持に変更した際に顔のバランスが崩れてしまいましたが、これが北鉄標準でした。

 

7.モハ3563、モハ3501+モハ3301 (内灘:1996年11月)

この日は派手な塗装のコンビが営業に出ていました。できれば、普通の塗装の車両と交換して欲しいのですが・・・。