ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1296話 1996年南海(高野):春はアオ虫の季節

大阪に転勤となり、偶然出会った南海電車のズームカーを追いかけて、まもなく1年になる頃、カメラをぶら下げて朝から紀伊清水に向かいました。紀伊清水周辺は、もうすっかり春になっていました。そして、春はアオ虫の季節です。

 

1.21000系4連(旧塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

ここはいつもの撮影ポイントですが、この日は天気が良かったので、まずは第1227話のリベンジです。想定通り午前中はこの角度でバッチリ順光です。本数が減ってしまった21000形のアオ虫ですが、この日はタイミング良くやって来ました。

 

2.22000系2連(新塗装)×2 (紀伊清水~橋本:1996年4月)

アオ虫の次は増結ズームカーの4連です。この車両も2連の2000系が増備されたので、支線用に転じるため、21000系と共に山を下りることになりました。すでに貴志川線汐見橋線に転じた車両もありました。

 

3.21000系4連(新塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

そして、残念な塗装の21000系もやって来ました。さて、21000系ですが、塗装色さえ気にしなければ、この時点ではまだ結構な本数が残っていましたが、この年に一気に淘汰が進みました。

 

4.21000系4連(旧塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

21000系は1994年に廃車となった第1編成の先頭車同士の2連が1本、大井川鉄道に譲渡されました。それ以降の動きはありませんでしたが、1996年に一挙に先頭車同士の2連4本が一畑電鉄に、1997年にはクロスシートで残っていた和歌山港線用の2連1本が再び大井川鉄道に譲渡されました。

 

5.21000系4連(新塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

よって、21000系の撮影はこの年が勝負でしたが、どんどん本数が減って行きました。

 

6.21000系4連(新塗装) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

さて、この日は、この場所で撮影するため朝から気合でやって来ましたが、天気も良く、老い先短い21000系もしっかり走っていたので、この周辺で一日腰を据えて撮影を続けることにしました。

 

7.30000系4連(こうや号) (紀伊清水~橋本:1996年4月)

オッと、「こうや号」が来ました。春になり、「こうや号」も増発です。