ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1111話 1995年津軽:綺麗な桜と煤けた気動車(その2)

この日の撮影は、久々に学生時代にバイトで知合った旧型車同好の友人と青森周辺の私鉄を早回りしている最中でした。津軽に来る前は南部縦貫を訪問しましたが、だんだん天気が悪くなり、津軽では雨・・・。

 

1.キハ24023 (芦野公園:1995年5月)

この日は午後から津軽に来ました。気が付けばもう夕方です。天気のせいか、花見の客足は伸びず、列車も単行ばかりになりました。この日の宿泊は芦野公園目の前の民宿なので、日没まで撮影するつもりでしたが、もう撤収モードです。

 

2.キハ22028 (芦野公園:1995年5月)

煤けた車両がやって来ました。キハ22形です。以前は北海道のローカル線でさんざん乗った車両ですが、ここのキハ22形(注1)は本州に根付いた車両でした。

 

3.キハ22028 (芦野公園:1995年5月)

(注1)キハ22形の車歴

津軽キハ22027、22028←JR東キハ22156、22169:1962年富士重工

津軽キハ22029←JR東キハ22228:1963年富士重工

 

4.キハ22028 (芦野公園:1995年5月)

キハ22形は、1989年にJR東から3両転籍しました。そのうち、キハ22027,22028となった車両は、1986年~1988年に国鉄の赤字転換路線である秋田内陸縦貫鉄道に貸し出された経緯があります。本当なら、秋田内陸縦貫鉄道に譲渡されても良さそうな車両ですが、やはり赤字転換路線にはしっかり補助金も出されて新車が導入されました。しかし、キハ22形はJRに戻っても先は長くなく、余剰となった矛先は津軽でした。まあ、津軽鉄道さんにしてみれば、自社発注のキハ24000形とキハ22形はほぼ同年代の車両だったので古くはありません。

 

5.キハ24023 (金木~嘉瀬:1995年5月)

さて、ここからは翌日です。前日は芦野公園で「綺麗な桜と煤けた気動車」を撮影しましたが、この日は芦野公園から出て、花見輸送の列車撮影です。しかし、この日も天気は悪く、写真も映えません。

 

6.キハ22029 (金木~嘉瀬:1995年5月)

この車両は一見広告車両の様ですが、そうではなさそうです。何かのイベント目的なのでしょうか?

 

7.キハ22028 (金木~嘉瀬:1995年5月)

金木駅には腕木式の信号機が残っていました。この光景を見る限り、津軽鉄道は昭和から時間が止まっていました。