ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第923話 1995年南部縦貫:行き詰まったメルヘンの世界!!(その2)

この日は七戸に宿泊予定だったので、日没まで南部縦貫鉄道の撮影を続けることにしました。しかし、天気が怪しくなって来ました。

 

1.キハ102 (森田牧場前~七戸:1995年5月)

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この頃の南部縦貫鉄道の運行ダイヤは、1986年から変わっておらず、午前2往復、午後3往復でした。結局、このダイヤは運行休止となる1996年まで変わらず、原則2両のレールバスが半年交代で終日1運用でした。もう1両在籍したキハ103は、元国鉄キハ10形で立派な鉄道車両でしたが、大きすぎて燃費も悪く、ほとんど使用されませんでした。

 

2.キハ102 (七戸~森田牧場前:1995年5月)

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国鉄清算事業団からの宣告は、南部縦貫鉄道にとって死活問題でしたが、それ以外にもレールバスの老朽化が大問題でした。レールバスは開業時からすでに32年活躍し続けていましたが、ベースはバスであり、耐用年数をはるかに超えていました。保守部品の生産もとっくに終わっており、在庫も底を尽き、何かあったら修理あるのみでした。

 

3.キハ102 (森田牧場前~七戸:1995年5月)

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午後の2往復目の撮影は、森田牧場近くの森の中で行いましたが、いよいよ天気が悪くなり、小雨がチラホラ降り始め、露出が厳しい撮影となりました。

 

4.キハ102 (森田牧場前~七戸:1995年5月)

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それでも列車の速度が遅いので、シャッター速度を下げてなんとか撮影できました。

 

5.キハ102 (営農大学前~森田牧場前:1995年5月)

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2往復目の折返しは、営農大学構内で行いました。時期的に新緑の頃ですが、天気が悪く撮影に気合が入りません。

 

6.キハ102 (営農大学前~森田牧場前:1995年5月)

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ちょうど桜が見頃でした。天気が良ければ、もう1往復撮影するつもりでしたが、雨が本降りとなり、この日はここで撤収です。

この日は七戸で宿泊でしたが、五右衛門風呂の白鳥旅館ではなく、普通のビジネス旅館でした。翌日は津軽鉄道に向けて移動しましたが、津軽鉄道の様子は別途お伝えします。