ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1103話 番外編:ナローのキットにはまった頃(その4)

なぜかオレンジカンパニーのナローキットにはまってしまいましたが、その理由は、やはり1/80のスケールにあったものと思います。ここで、他の模型を交えてスケール感覚を確認してみたいと思います。

 

1.オレンジカンパニー(1/80)とモデル8(1/87)

私が既製品キットを購入するきっかけとなったモデル8の日車単端との並びです。この2両は全く異なる性質のキット構成です。そして、オレンジカンパニーは1/80、モデル8は1/87です。この2両に関しては共に小さい車両なので、それほどスケールの違いに違和感を感じませんが、やはり日車単端がやや小さく見えます。

 

2.オレンジカンパニーと自作DC

これは、第700話で登場した私の自作DCとの並びです。どちらも1/80なので、大きさは全く違和感ありませんが、やはり既製品キットの出来には敵いません。

 

3.オレンジカンパニー+自作客車

キハ104に自作の客車を連結してみました。これも特に違和感ありません。キハ104にはこのくらいの2軸客車がお似合いです。やはり仕掛状態のハニフを早く完成させなければ・・・。

 

4.オレンジカンパニーと珊瑚模型キハ05形

そして、スタンダードのHO模型との比較は、珊瑚模型のキハ05形です。やっぱりスタンダードは大きいです。キハ05形は小柄な16m車ですが、軽便車両の軽く2倍の大きさはあります。しかし、この程良いスケール感が1/80でなければ味わえませんでした。

 

5.オレンジカンパニーと珊瑚模型キハ05形

九十九里鉄道は1961年3月に廃止されました。私の生まれる2年前です。そんなわけで、私は実物を見ることができませんでした。おそらく、こんな並びが、70年ほど前の東金駅では日常的に見られたはずですが、もうはるか昔の話です。

 

6.中学1年生の時に自作したペーパー製九十九里鉄道ケハ111モドキ

さて、余談ですが、写真は私が中学1年生の時に厚紙で自作した自称九十九里鉄道ケハ111モドキです。これも1/80です。現存する最古の自作品ですが、ジャンクBOXの中で眠っていました。

もう47年も前の事なので記憶が曖昧ですが、その頃は車体の下地処理の事など何も知らず、適当にハンブロールで筆塗りしていましたが、みごとに腰板が反ってしまい腰板の下端に補強を足したので変な格好になってしまいました。デッキのポールは竹ひごだったと思います。台車はKATOの20系ブルートレインからもぎ取って代用したような記憶があります。よって、エアサスを履いた軽便客車です。なんでもありの中学生の作品です。

 

7.中学1年生の時に自作したペーパー製九十九里鉄道ケハ111モドキ

ところで、なぜ九十九里鉄道のケハ111を作ることになったのか?動機は記憶にありませんが、その頃読んでいた「とれいん誌」の第8号に掲載されていた、堤一郎さんの九十九里鉄道車両の1/80イラストを模したことに間違いありません。

 

8.オレンジカンパニーの九十九里編成

再びオレンジカンパニーです。模型とは言え、夕陽を浴びた3両編成は実感的です。これらの模型を製作してから早や25年です。最近は1/80のナロー模型がプラ製でしかも手頃な価格で製品化される時代となりました。それはおおいに結構なことです。しかし、私は25年前から手が止まっています。そろそろ模型作りで余生を楽しみたいのですが、なぜか家族からは断捨離を勧められています。