ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1100話 番外編:ナローのキットにはまった頃

半年ほど前に、当ブログは第1000話を過ぎましたが、どこまで続くのか?。

今回は第1100話の節目です。ローカル線ネタはそろそろ先が見えて来ましたが、番外編ネタはローカル線に拘らなければいろいろあります。今回はどうするか思案した結果、久々に鉄道模型ネタです。第700話で既製品キットの話題を少々とり上げましたが、実はその後、一時期ナローのキットにはまりました。

 

1.モデル8の単端(キット組立)

1986年頃だったでしょうか、1/80のスクラッチビルドに拘っていた私に興味深い製品が発売されました。

それが、モデル8「ひょっとこ(日車)単端」でした。それまで何両かの単端を自作していましたが、とうとう製品化されました。しかし1/87です。これは如何なものか、先ずはお試しです。早速購入して組んでみたのがこれです。(毎度のスマホ撮影なので恐縮です。)

 

2.モデル8の単端(キット組立)

ところで、ナロー模型と言えば、すでに1/87が鉄則になっていた当時、このような製品が出ると、いつまでも1/80に拘るのも・・・・。1/87に心が揺らぎました。

このキットは車体が真鍮ロストワックス製の一体成型品! 1時間もあれば組めてしまう、超ものぐさ指向のキットです。私にとってはもの凄く物足りないキットでしたが、日車単端の特徴をよく掴んでおり、良く出来ています。

 

3.モデル8の単端(キット組立)

この製品は、2軸車仕様ですが、駆動装置の台枠を兼ねた床板は集電用のプリント基板になっており、前軸側は、ボギー台車対応になっていました。よって、前軸ボギーにも対応できるようですが、専用のボギー台車は付属されていませんでしたし、販売もされていなかった様です。単端の後部には荷台が付いていますが、これは後に付けたオプションパーツ(別売り)でした。この荷台に乗せる代燃装置が手元にありますが、載せずじまいでもう30年以上も経過しています。結局、床下機器も未着手で挫折!!。

 

4.モデル8のキット組立 vs プラ板クラッチビルド

さて、キット組み立てと、私のスクラッチビルドとの対比です。

右側の少し大柄なのが私のスクラッチビルドです。言い訳になりますがスクラッチビルドの方は、正確な寸法がわからなかったので、鉄道誌の写真から寸法を割り出して感覚で作った部分もあり、車体裾の絞りなどデフォルメし過ぎた感じです。キットに比べて、かなり野暮ったい!。そして、並べて見るとディテールはキットには敵いません。やはり、プラ板加工には限界を感じました。

 

5.モデル8のキット組立 vs プラ板クラッチビルド

ちなみに、私のスクラッチビルドの方は1/80なので微妙に大きいです。この微妙な大きさの違いが、それまで1/87既製品を購入しなかった理由と言うか、葛藤でした。

 

6.モデル8の単端(キット組立)

ところがこの頃、意表を突く1/80ナローのキットが他社から製品化されました。それは、ナロー模型における右翼的存在とでも言いましょうか、オレンジカンパニー九十九里鉄道キハ104」でした。