ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1108話 1995年片上:廃止から4年目の再会(その2)

この年の1月に備前片上に保管されていた車両を見に行きましたが、こんどは同年8月に柵原の様子を見に行きました。この頃は、片上鉄道の代替バスが、片上鉄道とほぼ同じルートで運行されていました。よって、和気から柵原へバスで移動しました。

 

1.元片上鉄道和気駅ホーム (和気:1995年8月)

まずは、片上鉄道廃止後の和気駅構内です。廃止されてから4年になりますが、レールは撤去されたもののホームの上屋は健在でした。代替バスのバス停は和気駅の駅前ではなく、吉井川を渡った所にバス停がありました。駅前は狭かったのでそうなったそうですが、最初は場所がわからずあせりました。

 

2.元片上鉄道柵原駅構内跡 (柵原:1995年8月)

最初に出向いたのは柵原でした。ここは鉱石の積込み場でしたが、鉱山施設はそのまま残っていました。すでに鉱山は閉山となっていましたが、何かに利用されていたのか、人気がありました。

 

3.同和鉱業柵原鉱山跡全景 (柵原:1995年8月)

柵原鉱山の全景です。かつてはこの鉱山から産出された硫化鉄鋼を片上鉄道で輸送していましたが、2軸の無蓋貨車が100両以上も在籍していたとは驚きです。

 

4.元片上鉄道柵原駅舎俯瞰 (柵原:1995年8月)

駅裏から鉱山を登ってみました。その下方には三角屋根がモダンな柵原駅の駅舎が垣間見えました。

 

5.元片上鉄道柵原駅構内跡 (柵原:1995年8月)

この頃はまだ、吉ヶ原の鉱山資料館はなく、保存車両も非公開で柵原近くに保管されていたそうですが、その情報を知らなかったので確認しないまま再びバスに乗り、こんどは備前片上に向かいました。

 

6.元片上鉄道備前片上駅構内跡 (備前片上:1995年8月)

そして、7ヵ月ぶりの備前片上です。柵原からここまでバスで来ましたが、そのバスもそのうちなくなってしまいました。この3年後に吉ヶ原の鉱山資料館が開館し、片上鉄道の車両も動態保存されたので見に行きましたが、その時は路線バスがかなり減便され、しかも私が出向いた日曜日は運休だったので乗車できず、困りました。結局、岡山駅から周匝経由で津山方面に行くバスがあり、そのバスで周匝まで行き、その先はタクシーに乗りました。時間もお金もかかりました。