彦根の構内には、失業した電気機関車が大量に留置されていましたが、電車と違い、ほとんどが車籍を有していました。もう貨物輸送もないのに、どうして廃車にしないのか?この頃はまだ、ミュージアムの計画もなく、ただ留置されているだけでした。
1.ED144 (彦根:1996年11月)
まさかマニア向けに保管しているとは思えませんが、趣味的には大変有難い状況です。ただ欲を言うと、もう少し撮影しやすい様に留置して欲しかったです。この日はまともに撮影できるED14はありませんでした。
2.ED144 (彦根:1996年11月)
ところで、この日発見したのは茶色いED144でした。何かのイベントで国鉄時代を彷彿させる塗装に塗り替えられた様ですがピカピカです。しかしながら実に渋いです。
3.ED144 (彦根:1996年11月)
ED144はナンバープレートも磨かれてピカピカです。たまに訪れると、こう言うサプライズに遭遇することもあります。
4.ED144 (彦根:1996年11月)
こんな綺麗な車両を見ると、ちゃんとした形式写真を撮りたくなるのが人情ですが、ギュウギュウ詰めなので、まともな写真が撮れません。しかし、前面が撮れただけでも運が良かったです。
5.ロコ1101 (彦根:1996年11月)
検修庫の前にはマスコットのロコ1101が居ました。エキセントリックな顔がなんとも憎めない表情をしています。この電機は元阪和電鉄生え抜きの入換機でしたが、直接制御ながら回生制動付きの変わった電機です。このエキセントリックなボンネットスタイルは、ウェスチングハウスの機関車を模したものと思われますが、日車と東洋電機のコラボ車両によく見られた形態です。
6.ロコ1101 (彦根:1996年11月)
ロコ1101は1949年に国鉄から借用後、1951年に譲受し、当初から電車の入換機として配置されていましたが、実際はほとんど活躍の場面がなかったようです。しかし、この当時は唯一定職を持つ電機でした。
7.ロコ1101 (彦根:1996年11月)
ロコ1101の後ろには、改造中の800系第2編成が入場中でした。この頃、近江鉄道では大量購入した西武電車の改造に着手しており、こう言った改造車両の入出場にロコ1101が活躍していた様です。ところで、800系は趣味的には全く面白くない車両ですが、導入後の経緯がちょっと気になる車両でした。追って話題に挙げたいと思います。