ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1193話 1995年南海(汐見橋):やっと新性能化完了

南海電鉄は1995年4月に貴志川線の新性能化を行いましたが、本線にはまだ新しい?吊掛車が残っていました。それは通称汐見橋線という、大阪のど真ん中を走るローカル線にいた1521系でした。しかし、その1521系もついに、1995年7月に終焉を迎えることになりました。これでやっと南海電鉄も新性能化が完了します。

 

1.クハ3903+モハ1528 (木津川:1995年8月)

1521系については、第1050話~第1052話で晩年の様子をお伝えしていますが、今回は、いよいよ引退直前の状況をお伝えします。

 

2.クハ3905+モハ1529 (木津川:1995年8月)

まず、運用列車の確認に訪れたのは木津川でした。撮影ポイントが少ない汐見橋線において、この駅は構内が広く、比較的列車の撮影がしやすかったからです。

 

3.クハ3905+モハ1529 (木津川:1995年8月)

この日は、クハ3903+モハ1528とクハ3905+モハ1529の2本が運用されていました。ちなみにモハ1528は両運車です。ところで、1521系はいつ見ても垢ぬけない老けた表情をしています。ラピートが登場しましたが、私の南海電車のイメージはいまだに1521系の老けた顔です。

 

4.クハ3903+モハ1528 (岸里玉出:1995年8月)

ここは岸里玉出です。すでに高架工事が完了しており、汐見橋線も再び本線とつながり、1521系は新しいホームに停車していました。しかし、この高架駅は1521系には全く似合いません。

 

6.クハ3903+モハ1528 (岸里玉出:1995年8月)

汐見橋線は、もともと高野線だったので、高架ができる前は高野線と線路がつながっていましたが、ご覧の通り、高架完成後は南海本線から分岐する配線となりました。しかし、複線の汐見橋ですが高架上は単線1面のホームとなりました。

 

7.クハ3905+モハ1529 (岸里玉出:1995年8月)

汐見橋線岸里玉出駅のホームは新しくなりましたが、電車もまもなく交代です。すでに後継車は、山を下りた貫通ズームカーの22000系であることはわかっていましたが、これで南海から非冷房の吊掛車がなくなります。