ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1197話 1996年近江:どうした西武の大型車?(その3)

近江鉄道にはこれまでほとんど乗車したことがなかったのですが、毎週のように新幹線でこの沿線を通過していたので、沿線の様子はだいたい把握していました。近江鉄道五箇荘~高宮間は新幹線とほぼ並走しています。しかし、新幹線の車窓から見るかぎり、この区間は良い撮影ポイントがほとんどなさそうです。

 

1.モハ4+クハ+1219 (五箇荘:1996年11月)

そして、いつも新幹線から見ていて気になっていたのが五箇荘でした。五箇荘は新幹線の高架と交差する場所にあり、新幹線から駅はほとんど見えませんが、廃線の様な側線が見えました。この側線は五箇荘駅八日市側から分岐し、電化もされており、愛知川の方へ向かうバラスト積込み用の側線でした。とても異次元空間でしたが、この当時はまだ廃止にはなっておらず、その後イベント列車の入線などで話題になりました。

 

2.モハ505+クハ+1505 (五箇荘:1996年11月)

さて、五箇荘駅は相対式の交換駅なので、列車の形式撮影には都合が良く、ここで1系と500系の撮影を行いました。この辺りは東海道本線から離れており、利用客もそこそこあるようでした。列車はワンマン化された2連の1系、500系又は単行のモハ220形が運用されていました。

 

3.モハ505+クハ+1505 (五箇荘~愛知川:1996年11月)

五箇荘から彦根方面は東海道新幹線と並走し、部分的に新幹線の高架脇に張り付いて走るため、まともな撮影場所は愛知川橋梁くらいですが、八日市方面は障害物のない田園地帯となるので、撮影は八日市方面の方が自由度があります。

 

4.モハ4+クハ+1219 (五箇荘:1996年11月)

この区間を走る列車は、ほとんどが米原八日市近江八幡間の直通運転です。しかし、乗客の流れは八日市を挟んで両方向に分かれているようで、八日市をまたがって乗車する人は少ないように思いました。

 

5.モハ3+クハ+1220 (五箇荘~愛知川:1996年11月)

利用客が一番多いのは八日市近江八幡間で、この頃は20m車運行に向けて、八日市近江八幡間の改良工事が優先されていました。

 

6.モハ2+クハ+1222 (八日市:1996年11月)

ちなみに、近江八幡八日市間の線路改良は、この翌月に完成し12月から20m車の運行が可能となりましたが、20m車の運行は翌年7月からとなりました。それまでは1系、500系は安泰でした。