ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1198話 1996年近江:どうした西武の大型車?(その4)

今回は五箇荘から八日市方面に歩いて撮影です。五箇荘を出ると並走していた東海道新幹線と別れて田園地帯に入ります。次の八日市までは4.4㎞の距離がありますが、この路線は集落から少し離れた田園を坦々と進みます。

 

1.モハ4+クハ+1219 (八日市五箇荘:1996年11月)

ススキの穂がいかにも晩秋の光景ですが、この辺りはこの時期から日本海側の天気に左右されて天気が安定しなくなります。この日も雲の多い日でしたが、夕方頃から陽が差してきました。

 

2.モハ505+クハ+1505 (八日市五箇荘:1996年11月)

モハ4+クハ1220に続いて、モハ503+クハ1503がやって来ました。どちらの列車も壮絶な車歴の持ち主ですが、500系はなんとも味気ない顔をした電車です。撮影になると圧倒的に湘南型のモハ4に軍配が上がります。

 

3.モハ503+クハ+1503 (八日市五箇荘:1996年11月)

500系は1系の後継車として1969年から製造されました。全部で5編成ですが、最終増備は1983年なので、第1編成と第5編成は14年の歳の差がありました。全車が過去の車両の名義を継承していますが、車体は新製されたので見た目は全く古くありません。1系は15m2扉車ですが、500系は少し大きくなり16m3扉車です。

 

4.モハ503+クハ+1503 (八日市五箇荘:1996年11月)

この頃500系も1系と同じく、主制御装置、ブレーキ制御装置が更新されて、空気ばね台車を履いていましたが、この503編成などはクハ1503がマッチ箱客車を2両切り継いだ明治31年製と言うことになっていました。

 

5.モハ224 (八日市五箇荘:1996年11月)

単行のモハ224が来ました。これから車両の大型化を図ろうという時に導入されたお手製の小型電車ですが、日中はこの程度の車両でも十分な輸送需要のようです。

 

6.モハ3+クハ+1220 (八日市五箇荘:1996年11月)

この沿線はたいへん長閑です。いずれ西武電車が走ることになりますが、せっかくの大型車導入にもかかわらず、輸送需要の低迷が続きます。