ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1085話 1994年野上:野上谷の寒い朝

1993年の秋頃から急に仕事が忙しくなり、野上電鉄にもなかなか出向くことが出来ませんでした。しかし、年が明けて1994年となり、野上電鉄の廃止まで、あと2ヵ月半になった頃、奮起して野上谷へ向かいました。この日も海南の常宿で前泊し、早朝から出庫の始発バスに乗り、北山で下車しました。

 

1.デ13 (北山~野上中:1994年1月)

非常に寒い朝でした。冬は夜明けが遅く、北山に着いた時はまだ陽が昇っていませんでしたが、陽が昇ると一面霜の世界でした。最初の電車はデ12でしたが、この電車の屋根上も霜で真っ白です。しかし、雪国育ちのこの電車には、この程度の寒さはなんてことありません。

 

2.デ13 (北山~野上中:1994年1月)

この辺りは温暖と思っていましたが、やはり1月は寒い!!。100円カイロを握りしめて次の電車を待ちます。

 

3.モハ24 (北山~野上中:1994年1月)

次の電車は、アーモンドチョコでした。残念ながら、この電車はもうアーモンドチョコのまま最後を迎えるようです。

 

4.デ11 (八幡馬場~北山:1994年1月)

だいぶ陽が昇ってきました。今度は淡路島のホテル電車です。ところで、ラッシュの時間帯ですが2連が現れません。この日は土曜日なので2連は走るはずですが、もう廃止が近いので2連をやめてしまったのか?。そんなはずはありません。・・・もしや・・・この日は1月15日の成人の日でした。祝日です。これでは2連は走りません!!真面目に働き過ぎて祝日を失念していました。

 

5.モハ24 (北山~野上中:1994年1月)

せっかく早朝から寒い思いをして来たのに大失敗でした。しかし、2連は走りませんが来てしまったので仕方ありません。

 

6.デ11 (八幡馬場~北山:1994年1月)

さて、2連は走らず、この後はどうするか?。寒くてじっとしていられないので、とりあえず日方方面に向けて歩きました。

 

7.デ11 (沖野々~紀伊坂井:1994年1月)

もしかして、この日はこの電車しか走らないのでは?。しばらく野上参りの手を抜いていたバチが当たったようです。