ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第995話 1994年高松琴平:灼熱の讃岐平野(その2)

琴平線のラッシュはまだまだ続きます。琴平線は日中は高松築港~一宮間が15分ヘッド、一宮~琴電琴平間が30分ヘッドの運行でしたが、朝夕のラッシュ時は一宮~滝宮間も15分ヘッドでした。よって、私が撮影していた岡本辺りは列車が頻繁に通過するので、撮影場所を移動する暇もありません。

 

1.1016+1015+1080形2連 (円座~岡本:1994年8月)

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滝宮折返しの元三岐のカルダン車がやって来ました。この電車も元阪神の1050形同様に琴電に移籍した時はカルダン車から吊掛車にされていましたが、この1015+1016の1本だけがカルダン車に戻されました。このあたりの事情が理解できません。

 

2.1029+1030+1080形2連 (円座~岡本:1994年8月)

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今度は元名鉄です。この電車は1031+1032同様、名鉄時代は吊掛車だったものを琴電でカルダン化したものです。しかし、琴電でカルダン化された車両は、冷房化は見送られました。京急から1000系が導入されるまでの一時しのぎだったのかも知れません。

 

3.1092+1091 (円座~岡本:1994年8月)

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ところで、この1080形は、1991年までに6編成12両が導入されましたが、その後の増備がありませんでした。言い換えると、1991年以降冷房車が増えていません。当時京急にはまだ1000系が在籍しており、新車に置き換えで廃車も出ていたはずですが、琴電はもう京急電車に飽きたのか?お金がなかったのか?

 

4.1052+1051+1070形2連 (円座~岡本:1994年8月)

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阪神電車が戻ってきました。これで出動車両は一巡したことになりますが、やはり吊掛車は運用されていませんでした。

 

5.1016+1015+1080形2連 (一宮~円座:1994年8月)

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続いて、少し場所を移動して一宮です。午前中は高松築港寄りから順光で撮影できる橋梁で撮影することにしましたが、朝は正面から陽が差しており失敗です。

 

6.1052+1051+1070形2連 (一宮~円座:1994年8月)

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阪神京急編成がやって来ました。この電車、よく考えたらどちらも元は湘南顔のクロスシート車でした。湘南顔の面影は全くありませんが、何の因果か高松で連結運転されていました。

 

7.1032+1031 (一宮~円座:1994年8月)

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高松築港行きの細目の1032も戻ってきました。そろそろ朝のラッシュも終わりです。