ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第991話 1994年島原:南線と普賢岳(その2)

島原鉄道の南線は北線と異なり険しい地形に敷設されていました。それ故に風光明媚な沿線でしたが、なかなか撮影できる場所がありません。ゆっくりロケハンしたかったのですが、路線長が長く時間もなかったので、ここでも路線バスのお世話になりました。

 

1.キハ2602 (西有家~竜石:1994年2月)f:id:kk-kiyo:20211121104209j:plain

路線バスは、これも島鉄のバスでしたが、ほとんど島鉄と並行して運行されていたので撮影地点のロケハンにはちょうどよく、列車の代わりの移動手段としても活用できるので、列車を効率よく撮影するには大変便利でした。

 

2.キハ2602 (西有家~竜石:1994年2月)

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もと優等列車のキハ2602がやってきました。車内には乗客がそこそこ乗っている様です。この列車は元優等列車のプライドでエアサス台車を履き、クーラー付きで、クロスシートの背ズリには白いカバーまで付いていました。かつては諫早から国鉄に乗り入れて、長崎や博多方面に直通する急行用でしたが、この時点では、南線に閉じ込められた格下げ車両でした。

 

3.キハ2602 (白浜海水浴前~加津佐:1994年2月)

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ところで、終点の加津佐に近づくにつれて、沿線の地形は更に険しくなり、バスの通る道路は鉄道から離れてしまいロケハンにはなりません。ところがその区間島鉄のハイライト区間でした。適当なところでバスを降りて峠を登って俯瞰するとこんな景色が展開しました。

 

4.キハ2602 (白浜海水浴前~加津佐:1994年2月)

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ここは、加津佐に近い白浜海水浴場です。2月なので誰もいません。駅もありましたが、この時期は駅を利用する人もいないと思います。この写真の後方に写る街並みが終点の加津佐です。

 

5.キハ2602 (白浜海水浴前~加津佐:1994年2月)

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山道をもう少し歩くと、遠く長崎半島が臨める場所に出ました。ここも有名な撮影ポイントでした。青い海が印象的でしたが残念ながら陽の向きが悪くて、列車の側面が真っ暗です。

 

6.キハ2602 (白浜海水浴前~加津佐:1994年2月)

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なかなかの景色ですが、午前中が順光の様です。改めて陽の向きが良い時に訪れることにしました。