ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1305話 1998年海外編(アントワープ):PCCが似合う街!(その3)

アントワープのトラムは一方向にしか走れません。よって、終点にはループ線があり、そのスペースがない場合は、道なりにぐるっと街を回ります。これは古くは馬車軌道時代からの名残かと思いますが、途中で折り返す電車はバックできないので、ループのある場所まで行かなければなりません。よって、路線の要所にループが存在します。

 

1.1998年当時のトラム路線図拡大版(撮影場所抜粋)

しかし、地図では営業路線でないループ線は記載されていないので、どこにループ線があるかわかりません。

 

2.7057 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)

ここはアントワープ中央駅前ですが、写真には本線から分岐するループ線が写っています。このループは駅前のロータリーを利用したものですが、通常の電車は使用していません。

 

3.7153 (Kerkstraat~Centraal Station:1998年7月)

アントワープ中央駅前の大通りを直進する10番系統の電車です。ここを通る10,11,24番系統の電車は駅前のループには入りません。

 

4.7050 (Centraal Stationループ:1998年7月)

これは12番系統の電車が大通りから中央駅前のループに入って行く写真です。12番系統のWim Saerensplein方面行きの電車だけが、このループを走ります。

 

5.7141 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)

系統番号がないZwaantjes行の電車が来ました。この電車は何番系統なのか地図で探ったところ24番系統の途中折り返しの様です。Zwaantjesの近くに車庫があるので、入庫かも知れません。

 

6.7118 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)

写真の右端に写る電車は駅前ループを回ってきた12番系統の電車ですが、ここで本線と直交します。

 

7.705 (De Coninck~Centraal Station:1998年7月)

そして、12番系統の電車はループを出て大通りを横断します。どうやら、大通りの左折を回避するためループを利用している様です。

 

8.7042、7030 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)

ここは、大通りから11番系統が分岐する交差点です。交通量が多いので、交差点が交通渋滞のネックです。この付近のプレメトロ化が課題です。

さて、今回はアントワープの表玄関をさらっとお伝えしましたが、追って足の向くまま彷徨した未踏の地をご紹介します。