アントワープのトラムは一方向にしか走れません。よって、終点にはループ線があり、そのスペースがない場合は、道なりにぐるっと街を回ります。これは古くは馬車軌道時代からの名残かと思いますが、途中で折り返す電車はバックできないので、ループのある場所まで行かなければなりません。よって、路線の要所にループが存在します。
1.1998年当時のトラム路線図拡大版(撮影場所抜粋)
しかし、地図では営業路線でないループ線は記載されていないので、どこにループ線があるかわかりません。
2.7057 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)
ここはアントワープ中央駅前ですが、写真には本線から分岐するループ線が写っています。このループは駅前のロータリーを利用したものですが、通常の電車は使用していません。
3.7153 (Kerkstraat~Centraal Station:1998年7月)
アントワープ中央駅前の大通りを直進する10番系統の電車です。ここを通る10,11,24番系統の電車は駅前のループには入りません。
4.7050 (Centraal Stationループ:1998年7月)
これは12番系統の電車が大通りから中央駅前のループに入って行く写真です。12番系統のWim Saerensplein方面行きの電車だけが、このループを走ります。
5.7141 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)
系統番号がないZwaantjes行の電車が来ました。この電車は何番系統なのか地図で探ったところ24番系統の途中折り返しの様です。Zwaantjesの近くに車庫があるので、入庫かも知れません。
6.7118 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)
写真の右端に写る電車は駅前ループを回ってきた12番系統の電車ですが、ここで本線と直交します。
7.705 (De Coninck~Centraal Station:1998年7月)
そして、12番系統の電車はループを出て大通りを横断します。どうやら、大通りの左折を回避するためループを利用している様です。
8.7042、7030 (Centraal Station~Kerkstraat:1998年7月)
ここは、大通りから11番系統が分岐する交差点です。交通量が多いので、交差点が交通渋滞のネックです。この付近のプレメトロ化が課題です。
さて、今回はアントワープの表玄関をさらっとお伝えしましたが、追って足の向くまま彷徨した未踏の地をご紹介します。