ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第674話 1992年富山地鉄:多彩な面々(その4)

毎度、富山地鉄のオマケは市内線の様子です。

この時も天気が悪く、時間つぶしの延長で南富山を訪問しました。

 

1.デ3533+デ3534 (南富山:1992年11月)

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 まずは挨拶程度にこの2両の撮影です。もう11月なのでそろそろ冬支度の季節です。この電車は除雪列車として残されていたものですが、スノープローは付けず、融雪剤散布車でした。

 

2.デ3533+デ3534 (南富山:1992年11月)

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 この時点で車号が標記されていたので、除雪車とは言え、まだ車歴はあった様ですが、その後デ3534は1999年に廃車となり、残ったデ3533は2000年には認可上機関車となりました。機関車とは車両を牽引するものではないのかと思いますが、認可の世界は理解できないことばかりです。

 

3.旧デキ6502 (南富山:1992年11月)

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 そして、お決まりの車庫裏へ・・・いました。バケモノ!!

この機関車は、元庄川水力電気の専用線で活躍した川造製の古典機ですが、1975年までは笹津線で貨物輸送を担っていました。笹津線廃止後は構内除雪車としてずっとここでゴロゴロしていました。

 

4.旧デキ6502 (南富山:1992年11月)

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 そろそろ活躍のシーズン到来ですが、スノープローもすっかり錆びており、本当に動くのか? 除雪作業の前に車両の整備が必要な感じです。

 

5.デ7011 (南富山:1992年11月)

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 南富山もネタが尽きてしまい、いよいよ市内を彷徨です。しかし、ここのチンチン電車は鉄道線と対照的に全く面白くない!

 

6.デ7014 (南富山~大町:1992年11月)

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 暇なので富山駅に向けて歩きました。大町付近は石畳みの情緒ある併用軌道でした。しかし電車が通過すると微妙にレールが沈み込んでいたような・・・気がしました。

 

7.デ7017 (南富山~大町:1992年11月)

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 今ではLRVも増備されて、富山港線改めポートラムとの相直運転も叶った市内線ですが、当時は先行き不安な地味な存在でした。さて今後は、上滝線のLRT計画が気になるところです。しかし、市内線と上滝線は架線電圧が異なります。直通するには、複電圧車とするか、上滝線を降圧するか、もしくはバッテリー車とするか・・・。そんなことを考える以前に、上滝線が投資に値するほど将来性のある路線なのか?前途多難な様です。