ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第967話 1995年名鉄(美濃町):岐阜の細道(その3)

名鉄揖斐線のモ510形は、元をただせば美濃町線の生まれでした。モ600形はモ510形の後継車両のようなスタイルですが、モ600形が導入される以前に美濃町線から揖斐線に転籍したものです。どうしても比較してしまいますが、揖斐線に比べて美濃町線の方が何かと優遇されていた様に思います。かつては、それだけ将来性を見込まれた路線だったのかも知れません。

 

1.モ603 (下芥見~上芥見:1995年11月)

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しかし、趣味的に見るとやはり美濃町線は面白くありません。軌道線であるがゆえにスタンダードの鉄道車両が入れず、かと言って路面電車じゃ物足りないのでモ600形のような電車が導入されたのでしょうが、モ880形が導入されてみると、なぜモ600形導入時に連接車の発想がなかったのか不思議です。

 

2.モ604 (下芥見~上芥見:1995年11月)

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モ880形は路面電車タイプの連接車ですが、かつて私が住んでいた広島では広電の連接車である2500形が昭和30年代から導入されており、なぜ美濃町線には連接車が導入されなかったのか不思議でした。やはり複電圧のハードルが高かったのか?

 

3.モ888+モ889 (下芥見~上芥見:1995年11月)

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現在モ880形は福井鉄道に移籍して活躍していますが、この電車が複電圧車であることから、できれば福井よりも富山地鉄で再起し、上滝線あたりから市内線へ直通するLRTになって欲しい存在でした。

 

4.モ604 (上芥見:1995年11月)

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さて、ここからは上芥見の路面区間の様子です。この写真は上芥見の電停で撮影したものです。この周辺だけわずかに併用軌道となっていました。

 

5.モ880形 (上芥見~白金:1995年11月)

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モ880形には似合わない風景です。叶うものならモ510形に登場してもらいたいものです。

 

6.モ605 (上芥見~白金:1995年11月)

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路面はアスファルトで舗装されていますが、この雰囲気がなんとも花巻電鉄を彷彿していました。

 

7.モ880形 (上芥見~白金:1995年11月)

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この道路は裏道なので車はほとんど走っておらず、たいていは電車が堂々と走るこんな写真が撮れました。