ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1070話 1994年京福(越前):五月晴れのラッシュアワーを撮る(その3)

急行列車が行ってしまうとラッシュも終わりなのか、もう2連は現れなくなりました。ここからはもう面白くありません。しかし、この日は天気が良かったので、しぶしぶ阪神電車の撮影を続けました。

 

1.モハ2203 (下志比~東古市:1994年5月)

日中はこの電車の独壇場です。車体は元々両運車ですが、阪神時代は特急の増結から武庫川線のローカル運用までこなした元阪神赤胴車のモハ3301形です。しかし、京福に移籍時に足回りは国鉄101系のお古に取り替えられたのでパッとしませんが、それでもカルダン車で冷房付きです。

 

2.モハ2202 (下志比~東古市:1994年5月)

今後越前本線には、こういう車両が増えて行くのだろうと思いましたが、この当時の阪神電鉄にはもうモハ3301形の在庫がなく、最少単位で片運車の2連しかありません。しかも、阪神電車軌間が異なるので、導入には台車の交換が必要ですし、どういうわけか、阪神の譲渡電車はいつも臓物なしです。よって、今後は車両調達が厳しくなりそうでした。

 

3.モハ2201 (下志比~東古市:1994年5月)

モハ2201形は4両在籍しましたが、専ら単行運用でした。しかし、なぜか永平寺線での運行は見たことがありませんでした。

 

4.モハ2201 (越前竹原~山王:1994年5月)

さて、同じ場所での撮影も飽きてきたので移動です。このGWは初っ端雨に降られてしまい、さんざんな思いをしました。その様子は第974話~第978話でお伝えしましたが、この日はとても天気が良かったので、改めて越前竹原付近に向かいました。

 

5.モハ2112 (小舟渡~越前竹原:1994年5月)

やはり天気が良いと、雨の日とは全く違った光景です。水を張った水田に季節を感じます。ただ少し風があり、水面が波立ってしまい水面に車体が映らないのが残念です。

 

6.モハ2112 (小舟渡~越前竹原:1994年5月)

モハ2112は、2連を解いて両運化した車両です。真横から撮ると福井寄り(左側)の妻面が食パン切妻となっているのがわかります。