ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1152話 1994年京福(越前):田んぼでブラブラ

1994年GWの北陸地方のローカル私鉄早回りは、前半の天気が悪かったため、立山砂防や富山地鉄の撮影が非常に淡白となり、後半の福井あたりで日程に余裕が生じました。このため、いつもはパス同然の京福越前本線で予定以上の足踏みをしてしまい、その結果いっぱい写真を撮ってしまいました。今回は、第1068話~第1071話の続きである、1994年GWの京福越前本線の様子です。

 

1.モハ2115 (保田~発坂:1994年5月)

今回は保田~発坂をブラブラしました。この辺りも九頭竜川河岸段丘に広がる田園地帯です。終点の勝山まではあと5km程ですが、この先の発坂~比島間には急勾配が控えています。

 

2.モハ2112 (保田~発坂:1994年5月)

つい数日前の富山の雨がなんだったのか?ようやく晴れた福井では、元阪神電車を相手に田んぼでブラブラするだけです。しかし、天気が良いので平凡な阪神電車も景色に救われます。山々にはまだ若干の残雪も見られましたが、新緑が映えます。

 

3.モハ2115 (保田~発坂:1994年5月)

この日はGWの谷間の平日でした。時間的には朝のラッシュも終わり、単行が行き交うだけなので、元阪神電車の車体をまとったニセジェットカーしかやって来ません。

 

4.モハ2115 (保田~発坂:1994年5月)

ちなみに、この時の運用車両はモハ2112,2115、モハ2202、2204で、すべて単行でした。輸送需要は徐々に減っており、日中は単行ばかりでしたが、それでも30分ヘッドで運行されていました。

 

5.モハ2202 (保田~発坂:1994年5月)

モハ2201形は冷房車であり、国鉄101系の足回りを流用し、京福福井鉄道部では最強のカルダン車でした。よって、増備の可能性が気になりましたが、阪神には、もう種車の3301形がなく、モハ2201形の増備は望めませんでした。

 

6.モハ2115 (保田~発坂:1994年5月)

この頃の車両は、モハ3001形とモハ251形を除き、阪神電車の車体流用によって、車体更新された車両ばかりなので、見た目が古い車両はありませんでした。しかし、モハ2101形は全車が旧型車の臓物を流用したニセジェットカーの吊掛車です。一部は冷房化も実施されていましたが、果たしてカルダン化されるのか?この先の動向が気になるところでした。