ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1069話 1994年京福(越前):五月晴れのラッシュアワーを撮る(その2)

ローカル線と言えども、越前本線ほどの規模となれば、ラッシュ時の運用は相当な列車本数となります。特に昼間は動かない2連が一斉に走ります。

 

1.モハ2110+モハ2109 (下志比~東古市:1994年5月)

福井行きは2連が続けてやって来ました。本日2本目の2連はモハ2101形でした。やはり元阪神電車は、湘南スタイルのモハ3001形に比べてインパクトに欠けますが、単行よりは存在感があります。

 

2.モハ2110+モハ2109 (下志比~東古市:1994年5月)

モハ2101形の見てくれは、元阪神ジェットカーですが、足回りは元南海モハ1201形のお古を流用しているので車体に似合わず全車が吊掛車です。この手の車体だけ利用した元阪神電車は、ここ以外に琴電にもいました。琴電では両運車の2両が吊掛車でしたが2連の3本はカルダン車に返り咲きました。

 

3.モハ2110+モハ2109 (下志比~東古市:1994年5月)

モハ2101形は、2連用の片運車と単行用の両運車が存在しましたが、運用の見直しから片運車の一部を両運化し、この時点では2連5本と両運車6両となっていました。しかし、全車が1M車なので片運車と両運車の組合せも可能でした。

 

4.モハ3006+モハ3005 (下志比~東古市:1994年5月)

そして続けてやって来た福井行きは、モハ3001形の急行でした。2連はモハ3001形とモハ2101形合わせて8本在籍しましたが、その内3本しか存在しないモハ3001形を2本撮影出来たので、この日は当たりでした。

 

5.モハ3006+モハ3005 (下志比~東古市:1994年5月)

この急行は朝のラッシュ時に1本だけ運用される福井行きですが、途中追い越しはなく、停車駅が少ない=少し速い急行でした。時刻表によると、勝山~福井間の急行の所要時間は42分で、普通列車に比べて5分速いだけでしたが、それでも路線長が長い越前本線には有難い列車です。ちなみに、三国芦原線にも朝1本だけ急行がありました。

 

6.モハ2203 (下志比~東古市:1994年5月)

モハ2201形の登場です。この電車が来るとラッシュも終わりなのか?この日も阪神越前本線の始まりです。