ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第975話 1994年京福(越前):福井の時間のつぶし方(その2)

京福電鉄福井鉄道部の福井口車庫には、あまり走らない2連がゴロゴロしていましたが、やはり元南海電車の2連もゴロゴロしていました。そして、車庫の奥には廃車となった車両が留置されていました。

 

1.モハ3001+モハ3002 (福井口:1994年5月)

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阪神電車のモハ2101形は2連の片運車を両運化することが可能でした。よって、車両運用の見直しでモハ2111,2112が両運化されましたが、元南海電車のモハ3001形は両運化が困難でした。そのため、ラッシュ時や多客時以外は車庫で寝ていることが多く、車庫に行けば必ず会えました。

 

2.モハ3003+モハ3004廃車 (福井新~福井口:1994年5月)

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福井口近くの本線脇には留置用の側線があり、そこにはたいてい2連が留置されていました。この日はモハ3003+モハ3004がいました。モハ3001形はカルダン車でクロスシート車でもありましたが、ドアの移設改造までしてワンマン化されたものの日中は輸送力過剰で、このモハ3003+モハ3004は、この年の3月末で廃車されたばかりでした。

 

3.モハ253廃車 (福井口:1994年5月)

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車庫の奥には廃車となった車両が留置されていました。モハ253は、1991年にモハ254と共に廃車されましたが、なぜかモハ253だけが1994年になっても解体されずに残っていました。この当時はワンマン化されたモハ251、252の2両は健在だったので、部品確保のためだったのかも知れません。ちなみに、このモハ253は、もともとモハ251でしたが、旧モハ253が1989年にワンマン化された際に車番が入れ替りました。

 

4.三国芦原線上り時刻表抜粋:1994年4月1日現在

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ご参考までに、この当時の時刻表です。この当時は三国芦原線、越前本線ともに日中は30分ヘッドで運行されていました。ラッシュ時には区間運転や、急行も運行されていました。

 

5.越前本線・永平寺線上り時刻表抜粋:1994年4月1日現在

 ※永平寺線の斜字は代行バスの時刻を示す。

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福井~福井口間は両線の列車が運行されるため、運行頻度が高く、複線化されていましたが、この区間は15分間隔のネットダイヤにはなっていません。そして、永平寺線は線内の折返し運転のみで、日中は1時間ヘッドで全ての列車が越前本線の列車に接続していましたが、このダイヤを見ると斜字の列車代行バスが列車と交互に運転されており、表向き30分ヘッドのサービスを維持していました。また、越前本線の朝の東古市折返しの最後のスジは永平寺線の車両交換のスジでした。

 

6.モハ2202 (三国港:1994年5月)

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さて、車庫内も一通り見たので、いよいよすることがなくなり、仕方なく電車に乗って暇つぶしです。とりあえず三国港へ行きました。