ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第1068話 1994年京福(越前):五月晴れのラッシュアワーを撮る

1994年のGWは本腰を入れて京福電鉄越前本線の撮影を行いました。その様子は、すでに第974話~第978話などでお伝えしましたが今回はその続きで、越前本線の朝ラッシュの様子です。朝ラッシュを撮影した理由は、2連が走るからです。

 

1.モハ3002+モハ3001 (下志比~東古市:1994年5月)

この日は最高の撮影日和となりました。日中はほとんど単行の元阪神ジェットカー崩れしか走りませんが、朝は元南海11001系のモハ3001形も走ります。

べつにモハ3001形を撮りに、わざわざ来たわけではありませんが、元阪神電車ばかりで飽きてしまい、どうせなら元南海電車を撮ろうと言うことで朝からスタンバイしました。

 

2.モハ3002+モハ3001 (下志比~東古市:1994年5月)

この頃の越前本線は、朝のラッシュ時に2連が数本走りました。2連は元阪神電車のモハ2101形と元南海電車のモハ3001形の2種類がありましたが、まずはモハ3001形がやってきました。昼間は寝ていることが多い2連ですが、まだラッシュ時には2連を走らせる輸送需要がありました。

 

3.モハ3002+モハ3001 (下志比~東古市:1994年5月)

モハ3001形は元南海電鉄南海本線の特急車でした。クロスシートの20m車でカルダン車すが、南海電鉄の昇圧時にお払い箱となり1974年に2連化されて京福電鉄にやって来ました。南海を代表する湘南スタイルでしたが、この当時は南海高野線にも湘南スタイルのズームカーがまだいたので、珍しくはありませんでした。

 

4.モハ3002+モハ3001 (下志比~東古市:1994年5月)

ラッシュ時には三国芦原線の方にも2連が充当されていたので、モハ3001形が来るのか、モハ2101形が来るのかは、その日の運でした。モハ3001形は4編成在籍していましたが、使い勝手が悪い2連が原因なのか、モハ3003+モハ3004がこの年の3月に廃車され、3編成の在籍となっていました。

 

5.モハ2115 (下志比~東古市:1994年5月)

ラッシュ時なのに単行が来ました。変顔のモハ2115です。これは勝山行きです。越前本線の朝は福井行きは混みますが勝山行きはガラガラなので2連はもったいないのか単行しか走りません。

 

6.モハ2115 (下志比~東古市:1994年5月)

この当時モハ2101形は16両在籍していました。京福電鉄福井鉄道部では最大勢力で、同じ車体を持つモハ1101形と合わせると18両でした。そのうち両運車は、モハ2101形は6両、モハ1011形は2両なので日中見かけるのはほとんどがこのタイプの車両か、モハ2201形でした。