ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第146話 1989年名鉄(揖斐・谷汲) 古き佳き粋な計らい(その4)

 谷汲線は長瀬の集落を過ぎると山間に入り、ますます過疎地帯に入って行きます。

この先に有った結城駅は利用客が皆無で、その後廃止されました。

 

1.モ704+ク2327 (長瀬~結城:1989年1月)

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写真のモ700形+ク2320形は、モ510形に比べて目立たない存在でしたが、いずれも現名鉄の前身である名岐、愛電で活躍した花形車両でした。 この時期まで残っていたのが奇跡的で、もっとチヤホヤしてあげても良いのではないかと思いました。

 

2.ク2326+モ703 (結城~長瀬:1989年1月)

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この元愛電の生き残りだったク2320形は、大正15年製の特急車でした。いろいろあって、揖斐・谷汲線に流れ着きましたが、モ700形とコンビを組んで余生を送っていました。

 

3.ク2327+モ704 (結城~長瀬:1989年1月)

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 ク2320形の車歴については、第39話で記載しましたが、揖斐・谷汲線には4両在籍し、いずれも晩年はモ700形とMT編成で使用されました。

 

4.ク2326+モ703 (結城~長瀬:1989年1月)

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写真のク2326は、ク2320形では唯一 高運転台車で前面窓の形状が異なりました。これはかつて事故に遭い、その復旧時に高運転台化されたものです。運転席横の窓も高運転台化に合わせて小型化されています。

 

5.モ513+モ514 (谷汲:1989年1月)

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とうとう谷汲まで歩いてしまいました。

谷汲駅に停車中のモ513+モ514です。谷汲駅谷汲線には似合わないほど立派な駅でした。やはり谷汲山華厳寺のパワーでしょうか。

 

6.モ514+モ513 (谷汲:1989年1月)

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 岐阜市内直通の列車は満員御礼状態で出発して行きました。大正生まれの車両にはちょっと酷な感じがしました。これほど混むなら3連でも良いのではと思いますが、なかなか3連は登場しません。