大正や昭和初期生まれの車両が次々とやって来ます。しかし、これらの車両は鉄道線内専用なので、ほとんどのお客さんは、忠節で市内電車に乗り換えなければなりません。そういえば、市内線直通車のモ770形がその後現れません。
1.モ759+ク2323 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
この時点でモ770形は4編成在籍していましたが、1988年以降は増備されていません。どうしてなのか?
2.モ759+ク2323 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
モ770形が増備されなかった理由は、鉄道線車両に比べて輸送量が小さいからなのか?
市内線は軌道法規上、列車長が30m以下に制限されるため、かつて、モ510形、モ520形の3連が市内線区間は分割して続行運転していたことを考えると、揖斐線内は大型車で輸送し、忠節で市内電車に小分けして続行運転するのと大差ないと言うことなのかも知れません。そして、単線である揖斐線は列車本数を増やせません。よって、1列車当たりの輸送力を増やすしかありません。
3.モ703+ク2326 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
しかしながら、それが良いのか悪いのか、大正時代の電車はいつまでたっても主力車として老体にむちを打っていました。
4.モ770形 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
ようやくモ770形がやってきました。やっぱりこの電車は小さいです。広電の様に3連接を導入してはどうかと思いましたが、混雑するのはラッシュ時だけの様なので、ワンマン運転を考慮すると2連接が妥当なのかも知れません。
5.モ704+ク2327 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
しかし、モ510形の様な市内線に直通可能な大型の路面電車タイプの新車が欲しいところです。そのあたりは、名鉄さんも重々承知されていたようで、1997年から大正車両の淘汰のため揖斐線のLRT化に踏み切りますが、1993年時点ではまだそんな話はなく、いずれ770形が再び増備されるだろうと誰もが思っていたはずです。
6.モ759+ク2323 (旦ノ島~尻毛:1993年8月)
この日は、どうやら3連は走らない様でした。ラッシュはまだ終わっていませんが、一通りの車両を撮影したので、そろそろ撮影場所の移動です。