ローカル線の回顧録

1970年代後半から2000年頃までのローカル線の記録

第671話 1992年富山地鉄:多彩な面々

1992年は立山砂防に3回も出向いたあおりで、北陸地方のローカル線を撮影する機会も多くなりました。特に富山地鉄京阪3000系の導入で吊掛車の置き換えが進んでおり、立山砂防とセットで毎回撮影を行いました。

今回は第587話の続きで、1992年8月と11月の富山地鉄の様子です。

 

1.デキ12021、デキ14731 (稲荷町:1992年8月)

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 まずは稲荷町の車庫です。この日は夏の観光シーズンだったので車庫は空っぽで、普段は縦列に押し込まれた電気機関車たちが落ち着いて撮影できました。

 

2.デキ12021 (稲荷町:1992年11月)

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 デキ12021は、1990年に訪問した時にも同じような写真を撮りましたが、あれからどの程度稼働したのか、その時から全く変わっていない様子です。

 

3.デキ14731 (稲荷町:1992年11月)

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 デキ14731も相変わらずボロボロの塗装でした。

 

4.旧京阪3016、モハ10043、モハ14712 (稲荷町:1992年8月)

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 そして庫内には新入りと去り行くモノが・・・・。

稲荷町には毎度多彩な面々が集い、これを見るのがお楽しみでした。左の京阪特急はモハ10030形に改造中でした。前面の車号が3016なので、これはこの年の10月に竣工した7編成目となるモハ10043です。真ん中のモハ10041は、昨年竣工したこの時点で一番新しい車両です。右のモハ14712は、モハ10030形の増備によって翌年の8月で廃車となりました。

 

5.モハ10035+モハ10036 (稲荷町:1992年8月)

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 モハ10035+モハ10036は赤ひげ入りでした。当初モハ10030形は赤ひげ入りでしたが、増備の途中からひげはなくなります。ひげの有無は好みですが、黄色と黄緑色の2色塗装はメリハリがなく、なにか1本でも帯が欲しいところです。

 

6.モハ14792、デキ12021、モテ1001、デキ14731 (稲荷町:1992年11月)

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 この日は両運車のモハ14792がデキ12021の手前に留置されました。これでは後ろに留置されている車両の撮影は大変厳しいですが、先に撮影しておいてよかったです。

 

7.モハ14792 (稲荷町:1992年11月)

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 モハ14792は、元々前面は非貫通の3枚窓でしたが車体更新により前面は2枚窓となり、側面もドアを両端に寄せて側窓もユニットサッシ2段化したので、全く違った車両になってしまいました。しかし、これほどの改造にもかかわらず非冷房のままでした。